いつくるかわからない災害への備え~千島さんからすべてのナースへ~|災害看護の仕事【4】

東日本大震災から7年。すべての人に知ってもらいたい「災害への備え」をDMAT事務局で働くナースに聞きました。

(▶前回のお話

もっともっとやれるナースの力。いつくるかわからない災害への備え~千島さんからすべてのナースへ~

「では、最後に実際に災害が起きたときに、私たちナースが心がけておくことを教えてください!」と千島さんに質問しました。

千島さんは、「『自助』です。ナースもまずは、自身の安全を確保してください。備えとしては、自身と家族が数日間生存できる物資を準備することです。」と言いました。

さらに「そして、「自分と家族を優先したために、病院に駆けつけられなくても、自分を責めないでください。病院では、大勢のスタッフの一人ですが、家族にとってはたったひとりのアナタです!」と断言しました。

「もし災害現場に自分しか医療者がいなかったら…?」という質問をすると、千島さんは「医療機関へ『つなぐ』ことです。その場でできることはあまりありません。一人で背負わず救命治療できるところまでつなぎましょう。」と答えます。

最後に「その他、千島さんが普段心がけていることは?」と質問すると、「いつ災害が起きても歩けるように、普段から歩いやすいクツを履き、遠出をするときは常備薬を多めに、カバンにはいつも食べ物が入っています。」と答えました。とくに処方箋の必要な薬は災害時すぐに手に入らないこともあるので、防災バックに入れておきましょう!

全4回を通して、災害看護について紹介してきました。災害はいつ起こるかわからないものです。備えてもどうにもならないこともありますが、常に心がけておくことで自助や救命にもつながります。これを機に災害について考えてみてください。

 

全16回、1年以上にわたり連載してきた『もっともっとやれるナースの力』。

このお話で最終回となります。

作者 明さんから最終回のコメント。「ありがとうございました!10年間の看護師経験の中で、看護の難しさを感じつつも、その面白さ、多様性、豊かさ、あふれる魅力を体感してきました。その魅力をもっと知りたくて始めた『ナースの力』。色んな場面で活躍するナースの皆さんに出会い、広がり続ける可能性を感じました。今は大変なナースももしかしたら、新しい可能性があるかもしれない!ナース一人ひとりの個性が、それぞれの看護現場で活き、より豊かな看護が展開されていくことを心から願います。取材にご協力いただいた皆さまへそして、今頑張っているナースの皆様へ感謝とともに、エールを送ります。輝け!ナースの力!2018年某日 明」

(▶『もっともっとやれるナースの力』★全記事まとめ

 

【取材・マンガ】明(みん)

看護師・漫画家。沖縄県出身。大学卒業後、看護師の仕事の傍らマンガを描き始める。異世界の医療をファンタジックに描いたマンガ『LICHT-リヒト』1~3巻(小学館クリエイティブ)が好評発売中。趣味は合気道。

 

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