2017/10/12 のクイズ
- 1. 今後、敗血症性ショックに陥る可能性を考えて、集中治療室へ入院する準備を行う。
- 2. 痛みが強いため、モルヒネを投与する準備を行う。
- 3. 大量輸液が必要なため、膀胱留置カテーテルを挿入する。
- 4. 絶飲食になるため、口喝を潤すためにうがいを行い、その後胃管を挿入する。
挑戦者3835人 正解率35%
- 1. 今後、敗血症性ショックに陥る可能性を考えて、集中治療室へ入院する準備を行う。
-
不正解
急性膵炎は、全身の炎症によって、循環血液量減少が起こります。敗血症性ショックではなく、循環血液量減少性ショックが起こる可能性があり、集中治療室での管理が必要なことがあります。
- 2. 痛みが強いため、モルヒネを投与する準備を行う。
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正解
急性膵炎の痛みは激しく持続的であるため、鎮痛剤による疼痛コントロールが早期から必要となります。しかし、膵炎患者さんにモルヒネを使用すると、ファーター乳頭部のオッディ括約筋が収縮し、膵管内圧が上昇して膵炎が増悪する可能性があるため、禁忌とされています。ブプレノルフィン塩酸塩(レペタン®)やペンタゾシン(ペンタジン®)などの非麻薬性鎮痛剤が使われます。
- 3. 大量輸液が必要なため、膀胱留置カテーテルを挿入する。
-
不正解
急性膵炎の治療は大量輸液が基本です。細胞外液を5~6mL/Kg/時(体重60Kgの場合、300~360m L/時)の速度で投与します。脱水所見があればさらに側管から20mL/㎏を30分で追加投与します。意識が清明であれば、カテーテル挿入は必須ではありませんが、水分バランスの管理は必須で、膀胱留置カテーテルを挿入することもあります。
- 4. 絶飲食になるため、口喝を潤すためにうがいを行い、その後胃管を挿入する。
-
不正解
中心静脈栄養に比べて早期経腸栄養(24~48時間以内)は、死亡率、感染率、臓器障害、外科的手術率を下げると言われており、推奨されています。重症例では、感染予防として経腸栄養が適応になります。空腸起始部へ栄養チューブを挿入して行うのが理想的ですが、困難であれば、経鼻胃管を用いることも可能です。
引用参考文献など
1)堀部昌靖.樫山鉄矢ほか編.急性膵炎.ER実践ハンドブック:現場で活きる初期対応の手順と判断の指針. 羊土社,2015.199-201.
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