2017/09/15 のクイズ
90歳のAさんは男性で、うっ血性心不全で入院中です。2~3日、食事もあまり摂れておらず、全身に浮腫も見られます。医師からラシックス®1A静脈注射の指示があり、投与しました。30分後、隣のベッドの人から「様子がおかしい」とナースコールがあり、駆けつけると、Aさんが意識は清明なものの、全身が虚脱している状態でした。バイタルサインは、血圧74/40mmHg、心拍数98回/min、呼吸数24回/min、SpO2 98%でした。Aさんのショックの原因として最初に疑うべきショックの種類はどれでしょうか?
- 1. 循環血液量減少性ショック
- 2. 心原性ショック
- 3. 心外閉塞・拘束性ショック
- 4. 血液分布異常性ショック
挑戦者3901人 正解率71%
- 1. 循環血液量減少性ショック
-
正解
循環血液量減少性ショックとは、主に外傷や炎症などにより血液や体液が急速に体内から失われることで起こるショック状態のことを言います。
Aさんに投与したフロセミド(ラシックス®)はループ利尿薬と言われるもので、ヘンレループの上行脚で水分とナトリウムの再吸収を抑制して利尿作用を引き起こします。低栄養などにより循環血液量が十分に保たれていない場合などはショックを引き起こす恐れがあります。また、電解質異常や代謝障害にも注意が必要です。 - 2. 心原性ショック
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不正解
心原性ショックとは、心臓の機能が低下することによって全身に十分な酸素が行き渡らなくなり、臓器の機能が低下した状態のことを言います。急性心筋梗塞や急性心筋炎、拡張型心筋症などが原因となることもあります。心不全の原因にもよりますが、利尿薬を使用した直後に悪化した状況から、最初に疑う原因ではないと考えます。
- 3. 心外閉塞・拘束性ショック
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不正解
心原性ショックと類似していますが、心タンポナーデ、重症肺塞栓症、緊張性気胸などといった、心臓の外側で起きた問題により、心臓のポンプ機能が障害され、心拍出量が低下するショックのことです。
- 4. 血液分布異常性ショック
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不正解
血液分布異常性ショックとは、感染やアナフィラキシーショックなどにより、血管の拡張が起きたことにより相対的に循環血液量が減少した状態のことを言います。
引用参考文献など
1)矢作友保監修.「利尿薬」の理解と使い方.エキスパートナース.30(8)、2014,88-95.
2)高久史麿監.治療薬ハンドブック2016.じほう,2016,1500p.
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