2020/09/04 のクイズ
◆周術期看護◆Aさんへの対応で誤っているものはどれでしょうか?
胃切除・リンパ節郭清術後、食事開始となったAさん。
3日後、腹腔ドレーンからの排液の色調が黄白色になった。
胃切除・リンパ節郭清術後、食事開始となったAさん。
3日後、腹腔ドレーンからの排液の色調が黄白色になった。
- 1. 排液の混濁や臭いを観察する。
- 2. ドレーン排液の生化学検査の準備を行う。
- 3. ドレーンの早期抜去を医師に相談する。
- 4. 脂肪制限食に変更する。
挑戦者10222人 正解率41%
術後に、食事の開始により腸管から脂肪が吸収されることによってリンパ液に脂肪が混ざり、リンパ管断端から乳白色や黄白色となったリンパ液が漏れ出すことを乳び漏といいいます。
- 1. 排液の混濁や臭いを観察する。
-
不正解
ドレーンの異常が確認できたとき、排液の混濁や臭いを観察することは正しい対応です。通常のリンパ液は無色無臭です。しかし、乳びになると臭いは無臭ですが、色は乳白色から黄白色に混濁します(膿のような色ではありません)。もし強い混濁や臭いがある場合は、感染合併が考えられます。
- 2. ドレーン排液の生化学検査の準備を行う。
-
不正解
ドレーン排液の生化学検査を行い、中性脂肪やコレステロール値を測定することもあります。中性脂肪やコレステロール値が高い場合、乳び漏だと判断できます。
- 3. ドレーンの早期抜去を医師に相談する。
-
正解
ドレーンの色調が黄白色の場合、乳び漏の可能性があるので、継続的に排液観察の必要があります。よって早期の抜去は適切ではありません。
また、乳び漏であった場合は、絶飲食や低脂肪食、薬剤投与などの治療やその評価のためにもドレーンの早期抜去は適切ではありません。 - 4. 脂肪制限食に変更する。
-
不正解
乳び漏とは、食事に含まれる脂肪分が郭清したリンパ管の断端から漏れ出すことで起こります。脂肪を制限することで、漏れ出す脂肪分が少なくなり、リンパ管の自然な回復を促し、乳び漏の治療につながります。
引用参考文献など
1)滝沢一泰ほか.ここが違うよ! 徹底比較 ドレーン排液の正常・異常 見分けかた.消化器外科ナーシング.23(12),2018,54-61.
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