2020/03/26 のクイズ
- 1. 灌流液の過多
- 2. 灌流液の不足
- 3. 残尿
- 4. カテーテルの閉塞
挑戦者6869人 正解率78%
選択肢4が正解です。今回、Aさんから腹部膨満や尿意の訴えがあり、尿道カテーテル周囲に漏れが少し確認できました。こういった場合、カテーテル閉塞の可能性が高いです。まずはカテーテルが閉塞していることを確認した上で、原因を取り除くことが必要となります。灌流液を留めた上で、膀胱洗浄を行い、凝血塊や組織片を除去しましょう。
ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)は、前立腺肥大症に対して行われる手術です。ホルミウムヤグレーザーを用いて、前立腺内腺を外腺(辺縁領域)の境(外科的被膜)に沿って肥大腺腫を核出し、核出された組織を膀胱内で細切・吸引します。術後の観察ポイントは、血尿の有無や程度、尿道カテーテルの閉塞の有無、持続膀胱洗浄時のインアウトバランス、尿道カテーテル抜去後の排尿状態などです。
HoLEPは、経尿道的前立腺切除術(TUR-P)に比べ、出血量が少ないことが利点です。ただし、合併症として術後の出血があり、動脈性の出血では手術室で止血術を行うこともあります。施設ごとの血尿スケールを使用し、血尿の有無の把握を行い、持続膀胱洗浄にてカテーテルが凝血塊で閉塞しないように管理することが重要です。
- 1. 灌流液の過多
- 不正解
- 2. 灌流液の不足
- 不正解
- 3. 残尿
- 不正解
- 4. カテーテルの閉塞
- 正解
引用参考文献など
1)高井学ほか.特集 前立腺surgery-術前術後管理 ホルミウム・ヤグレーザー前立腺核出術(HoLEP)の術前・術後管理.Uro-Lo.22(2),2017,64-68.
2)牟田口淳ほか.下部尿路機能障害のcure.前立腺肥大症の手術療法.Uro-Lo.21(2),2016,54-56.
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