第97回 午前17問

解答・解説

1.　適度な運動

機能性便秘の予防や改善には腸蠕動を促進することが有効なので、適度な運動が適切である。

2.　努責の禁止

努責の禁止は弛緩性便秘の予防と関係がない。

3.　腹部の冷罨法

弛緩性便秘の予防や改善には腸蠕動を促進することが有効なので、腹部の冷罨法ではなく温罨法が有効である。

4.　低残渣食品の摂取

弛緩性便秘の予防や改善には腸蠕動を促進することが有効なので、消化管で残渣となる食物繊維を摂取することが望ましい。

機能性便秘は食物繊維の不足や運動不足などにより腸蠕動の低下が起こる。なお、『慢性便秘症診療ガイドライン2017』では、慢性便秘(症)を、原因から器質性・機能性に、症状から排便回数減少型・排便困難型に、病態から大腸通過正常型・大腸通過遅延型・便排出障害に分類している。