【例文17選】看護実習のあいさつ、これで安心!看護師・患者さん別に解説

【例文17選】看護実習のあいさつ、これで安心!看護師・患者さん別に解説

「実習初日、最初に何てあいさつすればいいんだろう」


「最終日のあいさつ、どうまとめればいいかわからない」


実習を前にして、あいさつの言葉に悩む看護学生は少なくありません。


あいさつは、場面に合った言葉を丁寧に伝えることができれば、上手に話せなくても大丈夫です。この記事では、実習中によく使う場面の例文を紹介します。

 

 

執筆協力:平田友希(看護師・ライター)

 

看護実習初日のあいさつ例文

看護実習中に使える!初日のあいさつの定型文

初日は一番緊張する場面かもしれませんが、できる限り明るくはきはきと話しましょう

 

看護師への初日のあいさつ

多くの場合、実習初日は、学生代表が病棟スタッフ全体へあいさつします。

 

【例】

お仕事中、失礼します。〇〇(学校名)の〇年生、学生〇名です。
本日から〇日まで、〇〇看護学の実習でお世話になります。
今回の実習を通じて、〇〇(実習目標/実習で特に重視したいことなど)について学ばせていただきたいと思います。
短い間ですが、ご指導のほど、よろしくお願いいたします。

あいさつのタイミングは、「学生全員が病棟に入ってすぐ」「申し送り中に看護師長に促されたとき」など、病院によって異なります。教員に前もって相談しておけると安心です

患者さんへの初日のあいさつ

初めて患者さんにあいさつするときは、穏やかな表情と声のトーンを意識しましょう。

 

【例】

〇〇さん、はじめまして。
〇〇(学校名)の、〇〇(フルネーム)と申します。
今日から来週の〇日まで、実習で担当させていただきます。
よろしくお願いいたします。

患者さんによっては、学生が実習につくことに不安を感じる方もいます。なるべく緊張が伝わらないよう、落ち着いた声で話しかけましょう。

 

【場面別】看護師へのあいさつ・報告例文

看護実習中に使える!看護師へのあいさつの定型文

初日・最終日以外にも、実習中にはあいさつや報告が必要な場面が多くあります。よく使う場面の例文を以下にまとめました。

 

朝のあいさつ(代表者)

お仕事中、失礼します。〇〇(学校名)の学生〇名です。

本日もご指導よろしくお願いいたします。

朝の指導者へのあいさつ・目標の発表

お忙しいところ、失礼します。

〇〇号室〇〇さんを受け持っている、学生の〇〇(名字)と申します。本日の行動調整をお願いしたいのですが、今、お時間よろしいでしょうか。

本日の行動目標は〇〇(行動目標)です。

〇〇さん(患者名)〇〇(理由)のため、〇〇(行動目標)を目標としました。

本日の行動計画は、まず、〇時〇分に患者さんにあいさつを行い、バイタルサインの測定を行います。次に…

…以上、本日の行動計画になります。

休憩前のあいさつ

お仕事中、失礼いたします。

学生〇名、お昼休憩をいただきます。〇時〇分までに戻ります。

午前中はご指導ありがとうございました。

夕方のあいさつ(代表者)

お仕事中、失礼いたします。

〇〇大学〇〇学科(〇〇学校)の学生〇名、本日の実習を終了いたします。

本日もご指導いただき、ありがとうございました。明日もよろしくお願いいたします。

バイタルサインの報告

失礼します。今、報告のお時間よろしいでしょうか?

〇〇号室〇〇さん(患者名)を担当している、学生の〇〇(名字)です。

〇時にバイタルサインの測定をして、体温〇℃、脈拍は〇回/分、血圧は〇/〇mmHg、呼吸回数は〇回/分で〇〇(正常な呼吸/異常な呼吸)でした。Spo2は〇%でした。

普段の数値や基準値と比較して、〇〇(大きな差はありませんでした/〇〇が異常でしたなど)でした。

今後は〇〇(注意点や想定されるリスク)に注意しながら、〇〇(経過観察/実施予定のケアなど)を行いたいと思います。

午前・午後の報告

失礼します。

午前/午後の報告をさせていただいてもよろしいでしょうか?

午前/午後は、〇〇(情報収集/バイタルサイン測定/ケアなど)をさせていただきました。

〇〇(実施内容)をしたとき、〇〇(状況・結果・評価)でした。

午後/明日は、〇〇(患者さんの状態や反応など)を踏まえて、〇〇(経過観察/実施予定のケアなど)を行いたいと思います。

緊急時の報告

〇〇号室〇〇さんを担当している、学生の〇〇(名字)です。

患者さんに〇〇(症状など)が見られ、〇〇に異常がある(想定される状態)と考えられるので、一緒に確認していただきたいです。

 

看護実習最終日のあいさつ

看護実習中に使える!最終日のあいさつの定型文

最終日は、お世話になった方々への感謝を伝えられる場面です。学びになったことをひとこと添えると、より気持ちの伝わるあいさつになります。

 

看護師への最終日のあいさつ

学生代表として、病棟全体へのあいさつを行う際の定型文は、以下のとおりです。

 

【例】

お仕事中、失礼いたします。

〇〇(学校名)の学生〇名です。本日で実習は終了となります。この度はお忙しいなか、ご指導いただき、ありがとうございました。今回の実習では、〇〇(実習目標/実習で特に重視したことなど)などについて、たくさんの学びを得ることができました。ここで得た学びを、今後の実習にも生かしてまいります。〇日間、実習をご指導いただき、ありがとうございました。

 

どのような言葉を伝えたら良いのか迷った場合は、以下の視点から振り返ってみると、言葉にしやすくなります。

 

  • 実習中に印象に残った場面や、心が動いた瞬間
  • 学内の演習と実際の現場で感じたギャップ
  • うまくできなかったと感じた場面と、その気づき
  • 手本にしたいと思った看護師の行動や言葉
  • 今後の実習や将来に活かしたいと思ったこと

 

完璧な言葉を用意しようとしなくて大丈夫です。実習中に「なるほど」「難しかった」「感動した」と感じた場面を思い出して、自分の言葉で伝えましょう。

 

場面が思いつかない方は、以下の例文も参考にしてみてください。

 

  • 基礎看護実習
    今回の実習では、患者さんとの関わり方やコミュニケーションの大切さなどについて、たくさんの学びを得ることができました。
  • 老年看護実習
    今回の実習では、高齢の患者さんを受け持ち、その方の生活背景や価値観を大切にしながら関わることの重要性を学びました。
  • 成人看護実習
    今回の実習では、手術後の看護を学ぶことができ、回復を支えるために多職種が連携してケアにあたることの大切さを実感しました。
  • 小児看護実習
    今回の実習では、小児の患者さんとの関わりを通して、発達段階に合わせた関わり方や、不安を抱えるご家族に寄り添うことも看護師の大切な役割なのだと学びました。
  • 母性看護実習
    今回の実習では、妊娠中や出産後の方を受け持つことができ、喜びや不安に寄り添いながら関わることの大切さを学びました。
  • 精神看護実習
    今回の実習では、精神疾患を抱える患者さんと関わる中で、患者さんのペースに合わせて丁寧に向き合うことの大切さを学びました。

 

うまく言葉にできない場合は、実習の目標に沿って内容を考えるのもよいでしょう。考えた内容であいさつをしても問題ないか不安な場合は、教員に確認しておくと安心です。

 

患者さんへの最終日のあいさつ

患者さんへの最後のあいさつは、相手の体調や様子を見ながら行いましょう


体調が優れない方や、あまり会話が多くなかった患者さんには、長く話しすぎないことも配慮のひとつです。

 

【例】

今日で実習が最終日になりました。

〇〇さんが温かく接してくださったおかげで、多くのことを学ぶことができました。本当にありがとうございました。

教えていただいたことを忘れずに、これからも勉強に励みます。お大事になさってください。

 

看護実習で印象よくあいさつするポイント

「実際の場面でうまく言えるか不安」という方も多いのではないでしょうか。ここでは、あいさつの印象をよくするためのポイントを紹介します。

 

あいさつをするタイミングを見極める

看護師さんへのあいさつは、以下のような場面では声をかけるのを一度待ちましょう。

 

  • 患者さんのケアをしているときなど、明らかに手が離せないとき
  • 緊急対応などバタバタしているとき
  • 電話中のとき

 

申し送り後や情報収集をしている時間、点滴を用意している時間は、声をかけやすいタイミングです。状況を見て「お忙しいところ失礼します。今お時間よろしいでしょうか」と声をかけてみましょう。

 

また、声をかける前に伝える内容を整理しておくことも大切です。何を伝えたいかが明確になっていると、短時間でスムーズに話すことができ、相手への負担も少なくなります。

 

表情や声のトーンにも気を配る

声の大きさや表情も印象を左右します。緊張しているときほど意識して、以下のポイントを心がけましょう。

 

  • 聞こえやすい声の大きさで、はっきりと話す
  • 落ち着いたトーンで、早口にならない
  • やわらかい表情を意識する

 

高齢の患者さんには、聞こえやすいよう少し大きめの声でゆっくり話しかけましょう。

 

看護学生としてふさわしい言葉遣いを心がける

患者さんにも看護師にも、敬語で話すのが基本です。看護学生が注意したい言葉遣いには、以下のようなものがあります。

 

避けたい表現 正しい表現
「〜させていただきます」の多用 「〜します」
「すいません」 「すみません」(本来は「申し訳ございません」)
「ご苦労さまでした」 「お疲れさまでした」(指導者に対しては「ありがとうございました」が適切)
「了解しました」 「わかりました」「承知しました」「かしこまりました」
「大変参考になりました」 「大変勉強になりました」

 

言葉遣いについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

 

あいさつは無視されない?

「あいさつが返ってこなかったらどうしよう」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

 

実際にそうした不安から、あいさつの声が小さくなってしまったり、うまく声をかけるタイミングがつかめなかったりする看護学生さんは少なくないようです。

 

ただ、看護roo!が現役看護師に行ったアンケートによると、回答者のほとんどが、学生のあいさつに「リアクションする」と回答しています。気負いすぎず、ぜひ自分から声をかけることを意識してみてくださいね。

 

よくある質問

あいさつをする場面で「こういうときどうしたらいいの?」という疑問にお答えします。

 

あいさつを無視されたときはどうする?

あいさつが返ってこなかったからといって、「わざと無視している」わけではないことがほとんどです。
以下のような理由で、あいさつを返せないことがあります。
▼申し送りやケアが重なっていて、声が聞こえていない
▼処置中や記録中で手も意識も離せない状態だった
▼聞こえていても、タイミング的に返しにくかった
医療現場ならではの緊張感や忙しさから、「目の前の仕事で手一杯」という看護師は少なくありません。
「嫌われたのかな」「言い方がまずかったかな」などと必要以上に気にせず、次のタイミングでまた声をかけてみましょう

 

初日以外も患者さんに自己紹介を含めたあいさつをしたほうがいい?

2日目以降も名乗った方が丁寧です。ただし、初日のように学校名や実習期間まで伝える必要はありません。
「おはようございます。看護学生の〇〇です。本日もよろしくお願いします」とシンプルに伝えましょう。

 

実習先の看護師さんには毎回名乗ったほうがいい?

基本的には毎日名乗りましょう。病棟には多くのスタッフがいるため、学生全員の名前を把握しているわけではありません。
「看護学生の〇〇です。昨日に引き続き〇〇さんを担当しております」のように、一言添えるだけで相手も対応しやすくなります。

 

すれ違う患者さんや看護師にもあいさつをしたほうがいい?

朝は、すれ違ったときに「おはようございます」と声をかけるとよいでしょう。午後以降は、全員に声をかけなくても会釈で十分な場面がほとんどです。
無理に話しかけず、相手の状況を見ながら対応しましょう。

 

まとめ

看護実習でのあいさつは、上手に話すことよりも、場面に合わせた丁寧な気持ちを伝えることが大切です。難しく考えず、明るくはきはきと声をかけましょう

 

どのようにあいさつすればよいのか迷った場合は、この記事で紹介した例文やポイントを確認してみてください。

 

編集:北井寛人(看護roo! 編集部)

デザイン:原田 誠一朗

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