【看護実習マナーガイド】髪型・身だしなみ・言葉遣い・あいさつ、コレだけ押さえる!

【看護実習マナーガイド】髪型・身だしなみ・言葉遣い・あいさつ、コレだけ押さえる!

看護実習を前にして、「何に気をつければいいの?」と不安になっている看護学生も多いのではないでしょうか。

 

実習では知識や技術だけでなく、身だしなみ・あいさつ・コミュニケーションなど「社会人としてのマナー」も問われます。

 

この記事では、看護実習で押さえておきたいマナーをまとめて紹介します。実習直前の最終チェックにも活用してみてください。

 

 

執筆協力:平田友希(看護師・ライター)

なぜ看護実習でマナーが重要なの?

看護実習で大切にしたい3つのマナー

マナーは、患者さんと指導者との信頼関係を築くための土台です。言葉遣いや態度が、安心して任せてもらえるかどうかに関わります

 

たとえば、身だしなみが乱れていると「この人に担当されたくない」という不安を患者さんに与えてしまうこともあります。

 

実習期間中は、以下の3つポイントを意識しましょう。

 

  1. 1清潔な身だしなみ・髪型
    患者さんが「安心して任せられそう」と感じられる外見を保ちましょう
  2. 2印象の良いあいさつ・立ち振る舞い
    はきはきとしたあいさつや受け答えが、現場での信頼につながります
  3. 3配慮のあるコミュニケーション
    患者さんにも指導者にも、相手の気持ちに合わせた関わり方を心がけましょう

 

この3つを意識すると、患者さんや指導者と良好な関係を築きやすくなります。

 

実習前にチェック!身だしなみ・髪型のマナー

看護実習中の身だしなみ。髪型、メイク、手・爪、制服・靴。

実習中の身だしなみは、患者さんへの印象や安全面に直結します。「清潔感があるか」「業務の邪魔にならないか」という2つの視点で、自分の姿を見直してみましょう。

 

髪型・前髪

髪型で意識したいポイントは、以下のとおりです。

 

  • 結べる長さの人は髪を結ぶ
  • 前髪は顔にかからないようにゴムでまとめるかヘアピンで留める
  • おくれ毛もピンで留める
  • ヘアゴムは黒・茶・紺などのシンプルなものを使う
  • バレッタ・ヘアクリップなどのヘアアクセサリーはつけない
  • 髪色は7トーン以下の黒色が基本
  • 奇抜なヘアスタイルにしない

 

看護実習での定番は、お団子ヘアです。ショートヘアの人はそのまま、ボブの人はひとつ結びでも問題ありませんが、髪が乱れないようにヘアピンで留めるなどの工夫をしましょう。

 

派手な髪色や奇抜なヘアスタイルは、患者さんによっては不信感を抱く方もいます。

 

身だしなみは、実習への姿勢が伝わるものでもあります。患者さんや指導者との信頼関係を築きやすくするためにも、しっかり整えておきましょう。

 

髪型について詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてみてください。

 

メイク・爪・アクセサリー

メイクや爪、アクセサリー類で注意したいポイントは、以下のとおりです。

 

  • 爪は短く切る、ネイルはしない
  • アクセサリー(指輪・ネックレス・イヤリング・ピアスなど)はつけない
  • ナチュラルメイクにする
  • つけまつげやまつエクはしない
  • 香水や香り付きの整髪剤・ハンドクリームなどは控える

 

患者さんに触れる場面が多い看護の現場では、アクセサリーによるケガや感染リスクを防ぐためにも、シンプルな身なりで臨みましょう。

 

また、患者さんによっては、においに敏感な方もいます。香水はもちろん、香り付きの制汗剤や整髪剤、ハンドクリームは避けましょう。

 

とくに、洗濯用洗剤や柔軟剤は、慣れてしまって自分では気が付かない場合があるため、注意が必要です。実習中は、無香料のものを選ぶようにしましょう。

 

制服・靴・持ち物

制服や靴、持ち物では、以下のポイントに注意しましょう。

 

  • 実習着はシワや汚れのない清潔な状態で着用する
  • 下着は透けない色のものを選ぶ(インナーを着用する)
  • 靴下は白色、ストッキングは薄いベージュ
  • ズボンを適切な丈になるように裾上げする
  • ナースシューズはサイズが合ったパタパタ音がしないもの
  • サンダルは選ばない(指定の靴があれば従う)
  • ポケットにものを詰め込みすぎない
  • 名札は指定の位置につける

 

実習着は襟の部分が黄ばんでいたり、シワがあったりすると、清潔感がなく不安を与えてしまうことがあります。シワが気になる場合は、アイロンをかけておくと安心です。

 

また、ポケットに多くのペンやメモ帳などを詰め込むと、患者さんに触れる場面で引っかかり、動きづらくなることがあります。必要なものだけに絞り、ポケットがパンパンに膨らんだ状態は避けましょう。

 

どうしても荷物が多い場合には、実習バックに予備として入れておくと、いざというときに安心です。

 

看護実習でのあいさつ・立ち振る舞いマナー

看護実習で使える!あいさつの定型文

実習中は、知識や技術だけでなく、あいさつ・返事・表情・姿勢といった立ち振る舞いも見られています。最初は緊張してしまうかもしれませんが、基本を押さえておくだけで印象は大きく変わります。

 

患者さんや指導者に自分からあいさつする

あいさつは待つのではなく、自分から行うのが基本です。特に以下の場面では忘れないようにしましょう。

 

  • 朝、ナースステーションに入るとき・実習終了時
  • 患者さんの部屋に入るとき・退室するとき
  • ケアに入る前・終えた後
  • 指導を受ける前・受けた後
  • 言葉遣いに迷ったときは、以下を参考にしてみてください。

 

看護師に対して

実習初日(代表者):「おはようございます。〇〇学校の学生〇名です。今日から〇日まで看護実習に入らせていただきます。ご指導よろしくお願いします」

 

毎朝:「おはようございます。本日もよろしくお願いします」

 

実習終了時:「お仕事中失礼します。本日の実習を終了いたします。ありがとうございました」

 

患者さんに対して

実習初日:「初めまして、看護学生の〇〇と申します。今日から〇日まで、実習で担当させていただきます。よろしくお願いします」

 

毎朝:「おはようございます。看護学生の〇〇です。本日もよろしくお願いします」

 

ケアをする前:「〇〇をさせていただいてもよいでしょうか」

 

「うまく話さないといけない」と意識しなくて大丈夫です。丁寧に、はっきり話すことを意識しましょう。

 

声の大きさは場所や相手に合わせて調整するのがポイントです。4人部屋や廊下では、ほかの患者さんに聞こえてしまうことがあるので声量は控えめにしましょう。

 

一方で、難聴のある方の場合、小さい声では聞こえないことも。相手の様子を見ながら、はきはきと話すことを心がけましょう。

 

患者さんや看護師へのあいさつの仕方については、次の記事で詳しく解説しています。

 

表情・姿勢にも気を配る

緊張していても、やわらかい表情で相手と関わるよう心がけましょう

 

ただし、患者さんが不安や痛みを抱えている場面でもニコニコしていると、違和感を与えてしまうかもしれません。相手の状況に合わせた表情を意識してみてください。

 

話を聞くときの姿勢で気をつけたいポイントは以下のとおりです。

 

  • 相手が話しているときはあいづちを打つ
  • 目を見て話を聞く
  • 相手の方向に体を向ける
  • 患者さんと目線の高さを合わせて話す

 

ベッドサイドでは、立ったまま話しかけると見下ろす形になってしまいます。必要に応じてしゃがんだり、椅子を使うなどして目線を揃えましょう

 

場に合った落ち着いた行動を心がける

実習開始時刻はもちろん、カンファレンスや清潔ケアなど時間が決まっている場面では、余裕を持って行動しましょう。

 

バタバタしている様子は、周囲のスタッフや患者さんに不安感を与えることがあります。

 

廊下では走らず、急ぐ場面でも早歩きで対応します。エレベーターでは患者さんやスタッフを優先して乗り降りするのがマナーです。

 

慌てず、周囲の状況を見ながら落ち着いて動くことを心がけましょう

 

看護実習でのコミュニケーションマナー

実習中のコミュニケーションで意識したいポイントを、患者さんと看護師に分けて整理します。

 

患者さんに対して

患者さんと関わる際は、以下のポイントを意識しましょう。

 

  • 敬語を使う(専門用語は避け、わかりやすい言葉で)
  • 患者さんが話したくない様子のときは無理に話しかけない
  • 質問攻めにしない
  • 患者さんの話を途中でさえぎったり、否定したりしない

 

患者さんから「買い物に行ってもいいですか」「おやつを食べてもいいですか」など、判断に迷う質問をされることがあります。

 

そのような場合は、その場で答えようとせず「確認してきます」と伝えて指導者に相談しましょう。自己判断で答えてしまうと、患者さんの治療や安全に影響が出ることがあります。

 

また、会話が途切れても焦る必要はありません。沈黙の間に患者さんの表情やしぐさを観察することも、大切な関わり方のひとつです。

 

指導者・看護師に対して

指導者や看護師への報告・相談では、次のことを心がけましょう。

 

  • 忙しそうな場面を避け、声をかけるタイミングを見計らう
  • 話しかける際は「今お時間よろしいでしょうか」と一言添える
  • 結論から話し、なるべく短く説明する
  • 指導を受けた後は必ずお礼を言う
  • 指示や説明はメモをとる

 

報告の際は、「バイタルサインを測定したので報告したいのですが、今お時間よろしいでしょうか」のように、用件を先に伝えると相手も対応しやすくなります

 

わからないことを聞かれた場合は「確認します」「調べて報告します」と答えると、前向きな印象を与えやすくなります。

 

患者さんや看護師とコミュニケーションをとるときの言葉遣いについては、次の記事も参考にしてみてください。

 

看護実習で避けるべき行動5選

看護実習で避けるべき5つの行動

「無意識にやってしまっていることがあったらどうしよう」と不安な方も、意識して気をつければ大丈夫です。

 

印象を下げてしまうことがあるポイントを事前に知って、落ち着いて実習に臨みましょう。

 

あいさつをしない・声が小さい

緊張すると、どうしても声が小さくなったり、視線が定まらなくなったりするものです。本人に悪気はなくても、指導者や患者さんからは「頼りない」という印象に映ることがあります。

 

指導者に声をかけられたときの返事が小さくて聞こえていない、というケースも少なくありません。

 

あいさつや返事は、内容よりもまず「はっきり届けること」を意識しましょう。

個人情報を外部に漏らす

患者さんの名前・病名・家族構成など、実習で知り得た情報はすべて個人情報です。病院の外で友人に話す、SNSに投稿するといった行為は絶対に止めましょう

 

病院内でも、エレベーターや廊下など、ほかの患者さんが聞こえる場所での会話は注意が必要です。

 

実習中に知った情報は、実習記録の扱いを含め、施設の規定に従って管理することが基本です。

馴れ馴れしく話す

実習が進んで患者さんと打ち解けてくると、言葉遣いが崩れてしまうことがあります。また、現場の看護師がため口で話しているのを見て、自分もそうしていいと思ってしまう実習生もいるかもしれません。

 

しかし、フランクな話し方を「馴れ馴れしい」「失礼だ」と感じる患者さんやご家族は少なくありません。

 

距離が縮まっても、言葉遣いは丁寧に保ちましょう

自己判断で行動する

実習中は、自己判断で行動するのをやめましょう。たとえば、以下のようなケースが挙げられます。

 

  • 患者さんの治療や生活に関わることを質問されて答えてしまう
  • バイタルサインに気になる点があっても報告しない
  • 指導者の許可なく電子カルテや患者情報を確認する
  • ケアを実施したが、結果を報告しない

 

「忙しそうな看護師に言いにくい」「時間を割いてもらうのが申し訳ない」と感じることもあるかもしれません。ただ、自己判断で動いて問題が起きてしまう方が、患者さんにとっても指導者にとっても大きな負担になります。

 

必ず指導者に確認してから答えるようにしましょう。

私語を話す・だらしない態度をとる

実習中の私語は控えましょう。実習に関わる話であっても、声が大きくなったり笑い声を出してしまったりすると、患者さんが不快に感じることがあります。

 

また、本人は無意識でも、以下のような態度は「だらしない」という印象を与えてしまいます。

 

  • 腕を組む
  • ペンを回す・カチカチ鳴らす
  • 頬杖をつく
  • 髪や耳・鼻など自分の体を触る
  • 貧乏ゆすりをする
  • 壁にもたれて立つ

 

緊張するとクセが出やすくなるので、気をつけましょう。

 

まとめ|完璧じゃなくても大丈夫

身だしなみや言葉遣いを意識することで、患者さんや指導者との関係がつくりやすくなります。とはいえ、マナーを完璧にしようと気負う必要はありません

 

大切なのは、相手に敬意をもって接しようとする姿勢です。

 

この記事で紹介したポイントを参考に、実習前にひとつずつ確認してみてください。

 

編集:北井寛人(看護roo! 編集部)

デザイン:原田 誠一朗/伊神理咲

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