新型コロナによる「面会制限」、ほとんどの緩和ケア病棟でも|看護roo!ニュース

 

新型コロナウイルス感染症の感染対策のために行われている「面会制限」

 

終末期の患者さんが過ごす緩和ケア病棟でも、ほとんどの病院で面会制限を行っていることが、日本緩和医療学会等が行った調査でわかりました。

 

【調査概要】

2020年5月11日~18日、日本緩和医療学会、日本ホスピス緩和ケア協会、国立がん研究センターの三団体が、日本全国のホスピス・緩和ケア病棟や緩和ケアチームを対象にウェブ上で実施。有効回答数は598病院。

 

 

緩和ケア病棟でも98%の病院で「面会制限あり」

調査によると、98%の病院で面会制限を行っていました。

 

面会以外のコミュニケーション支援

日本緩和医療学会・⽇本ホスピス緩和ケア協会・国立がん研究センター「新型コロナウイルス感染症に対する対応に関するアンケート(速報)」を基に看護roo!編集部で作成

 

 

予後が短くなるほど、面会制限が緩やかに

調査結果を詳しくみてみると、患者さんの予後が短くなるほど面会制限は緩和される傾向がありました。

 

予後が48時間以内の場合では、35.3%の病院が2親等以内の家族との「面会制限はない」と答えています。
 

日本緩和医療学会・⽇本ホスピス緩和ケア協会・国立がん研究センター「新型コロナウイルス感染症に対する対応に関するアンケート(速報)」を基に看護roo!編集部で作成

 

 

直接会えないなら、せめて顔を見て話せるように

面会制限がある中、半数以上の病院がテレビ電話などで顔を見ながらコミュニケーションが取れるよう工夫していました

 

ただし、無線インターネットを使用できるのは15%、病棟内でPCやタブレットを使用できるのは6%にとどまっていました。

 

また、3割の病院が特に何もしておらず、支援できているところもあれば、できていないところもありました。
 

日本緩和医療学会・⽇本ホスピス緩和ケア協会・国立がん研究センター「新型コロナウイルス感染症に対する対応に関するアンケート(速報)」を基に看護roo!編集部で作成

 

新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、当面の間、面会の制限は続くとみられます。

 

感染対策のためとはいえ、

 

「患者さんと家族を会わせてあげたい」

「面会制限の説明をしても、なかなか理解してもらえない」

 

など、医療者から戸惑いの声が上がっています。

 

患者さんや家族、医療者のジレンマを解消するためにも、面会を支援する長期的な体制整備が必要です。

 

 

 

看護roo!編集部 坂本朝子(@st_kangoroo

 

 

 

(参考)

新型コロナウイルス感染症に対する対応に関するアンケート(速報)(日本緩和医療学会・⽇本ホスピス緩和ケア協会・国立がん研究センター)

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