末期がん患者がターミナル期に描いた『病院食スケッチ集』が大反響|ナース知っ得ニュース
【週刊】ナース知っ得ニュース 2014/6/11号
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末期がん患者がターミナル期に描いた『病院食スケッチ集』が大反響
佐賀県の画家であった故・小森喜紹さんによる「病院食絵日記・食の道」という本が、今年の2月に出版されました。
ここには160食分のスケッチと日記が180ページほどにまとめられています。
医療系の雑誌に紹介されたこともあり、全国から注文が寄せられ、多くの人の目に触れたことで反響を呼び、今大変な話題を集めています。
病院食絵日記:「闘病の活力」評判に 画家の遺族が出版(毎日新聞)

病院食のスケッチで、描くことの楽しさを取り戻す
2012年1月に60歳でこの世を去った小森さんは、食道がんに見舞われ、肝臓にも転移。手術や放射線治療も無効と診断され、医師から「余命3ヶ月」と宣告されました。
大きな失意の中、闘病生活では唯一、三度の病院食だけが小森さんの楽しみに。
いつしか色鉛筆や水彩絵の具で食事をスケッチするようになったことで、描くことの楽しさを取り戻したのだそうです。
スケッチだけでなく、その日の体調や薬のことも
小森さんが描いたのは、ただの食事のイラストだけではありませんでした。
よくよく見ると、「完食!」や「副作用の吐き気で食欲不振」などの文字が添えられているのです。
小森さんは始め、自分が楽しむために病院食をスケッチしていたそうですが、いつしか「自分と同じように苦しむ患者さんにとって支えとなるような作品であってほしい」という思いで描いていたといいます。
病院食の暗いイメージが一掃
この本を読んだ読者からは、病院の暗いイメージが一掃され、おいしそうで幸せな気分になれるという感想が寄せられているそうです。
そして、小森さんが生きがいとして描いていた思いや命の強さも、絵から感じられるといわれています。
最近は、嚥下機能が低下した高齢者や術後の患者さんたち向けに、おいしそうな見た目や、味にこだわったソフト食が開発されるなど、病院食も進化しています。
(参考記事)見た目も味もおいしい「摂食回復支援食」 開発秘話
小森さんが活力を得たように、今後はさらに見た目も味も充実した、元気になれる病院食が増え、患者さんたちの闘病生活の支えになることが期待されます。
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