最終更新日 2018/07/09

腹水

腹水とは・・・

腹水(ふくすい)とは、さまざまな要因により、腹腔内に生理的範囲を越えて貯留した体液である。腹水の貯留が進行すると、腹部膨満といった身体所見が見られる。

腹水は、腹部超音波検査やCT検査によって検出することができる。腹水の精密検査、治療には、腹腔穿刺が用いられる。腹水の性状や検査所見は、原因疾患の鑑別に有効である。

腹水は、性状から、漏出性腹水と滲出性腹水に分けられる。
漏出性腹水は、腹膜自体に病変がなく、低蛋白血症や門脈圧亢進症により血中の水分が腹腔内に漏出したものである。肝硬変によるものが最も多い。
滲出性腹水は、腹膜の血管透過性亢進やリンパ流の鬱滞等により、蛋白質や細胞成分を多く含んだ血漿成分が腹腔内に滲出したものである。癌性腹膜炎によるものが最も多い。
悪性疾患では、滲出性、漏出性、両者の機序が腹水の原因となることもある。それに加えて低栄養や門脈圧亢進など多彩な病態により腹水が貯留することが多い。

執筆: 中田一弥

加古川中央市民病院 救急科 救命救急センター

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