最終更新日 2019/02/18

三次救急

三次救急とは・・・

三次救急(さんじきゅうきゅう)とは、一次救急二次救急では対応が困難な重篤疾患や多発外傷に対する医療のことである。

都道府県ごとに作成される医療計画において、救急医療施設は機能別に初期救急医療・第二次救急医療・第三次救急医療に階層化されている(表1)。

表1医療計画で救急医療機関に求められる機能と役割

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三次救急医療は、主に救急車で搬送される、二次救急医療では対応できない重症患者、および複数の診療科領域にわたる重篤な救急患者などが対象となる。それらの患者に、24時間体制で緊急手術や集中治療管理などの高度な医療を総合的に提供する。

三次救急で対応する代表的な疾患は、脳卒中心筋梗塞、肺梗塞、くも膜下出血、急性大動脈解離敗血症、多発外傷、広範囲熱傷、急性中毒などである。

三次救急医療機関には、救命救急センターや高度救命センターがある。

 

引用参考文献
1)日本救急医学会指導医・専門医制度委員会編.日本救急医学会監.改訂第5版 救急診療指針.へるす出版,2018,844p.(ISBN9784892699450)
2)有賀 徹ほか編.日本救急医学会監.標準救急医学 第4版.医学書院,2009年,698p.(ISBN 9784260005142)
3) “救命救急センター及び二次救急医療機関の現状”.厚生労働省.

 

執筆: 佐々木 朗

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター小児救急フェロー

執筆: 有吉孝一

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター長/救急科部長

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