最終更新日 2018/05/28

ガス壊疽

ガス壊疽とは・・・

ガス壊疽(がすえそ、gas gangrene)とは嫌気性細菌などのガス産生菌による軟部組織感染症である。

【原因】

手術やけがなどで損傷を受けた軟部組織から細菌が侵入し、ガスを発生して筋肉組織に急速に拡大していく。ガス産生菌としてはクロストリジウム属が代表的だが、クロストリジウム属以外のガス産生菌が原因となる場合もある。これらの細菌は土壌中または常在菌として腸管内に生息しており、嫌気性条件下で増殖し、毒素を発生する。リスク因子となる基礎疾患としては、糖尿病などの免疫不全状態が挙げられる。

【症状・診断】

典型的な症状は、感染部位の激烈な痛みと腫脹である。病巣は急速に拡大し、痛みもどんどん強くなる。最初は患部が赤くなるが、徐々に褐色、青銅色となり、ガス触知(プツプツとした握雪感)を認めることもある。また水疱形成や腐敗臭のある滲出液を認める。外部からの見た目よりもはるかに広範囲に筋肉が壊死していることが多い。レントゲン検査やCT検査などの画像検査でガス像を認めることもある。

【治療】

対応が遅れると全身状態の悪化から死に至るため、迅速な治療介入が必要である。治療としてはまず十分なデブリドマンを行い、抗菌薬を投与するが、状況によっては患肢の切断も考慮する。高圧酸素療法が行われることもある。

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