最終更新日 2018/12/18

圧挫症候群

圧挫症候群とは・・・

圧挫症候群(あつざしょうこうぐん)とは、長時間にわたって四肢や臀部が圧迫を受け、挫滅・壊死した場合、圧迫から開放されたあとに、壊死した筋肉からカリウムやミオグロビン、乳酸といった毒性物質が一気に全身に運ばれ、臓器に致命的な損害を及ぼすことである。

挫滅症候群(ざめつしょうこうぐん)、クラッシュシンドロームともいう。地震やその他の自然災害、戦災などの際、倒壊家屋の瓦礫や倒れた重量家具の下敷きになった患者が圧挫症候群を起こすことは知られていたが、日本では1995年の阪神淡路大震災以降、広く知られるようになった。

圧挫症候群は、ショック、血圧低下、代謝性アシドーシス、播種性血管内凝固症候群、腎不全などを引き起こすほか、高カリウム血症によって、突然、心停止に陥ることもある。
治療は、高カリウム血症の是正、急性腎不全に対する透析、コンパートメント症候群に対する筋膜切開(減張切開)などである。

 

引用参考文献
1)圧挫症候群.日本救急医学会.

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