最終更新日 2023/10/31

CPAP

CPAPとは・・・

CPAP(しーぱっぷ)とは、持続陽圧呼吸療法(Continuous Positive Airway Pressure)の略で、気道に機械で持続的に圧力をかける機器、もしくは気道に圧力をかけて空気の通り道を確保する治療法を指す。

 

【適応】
中等症~重症の閉塞型睡眠時無呼吸症候群に対して広く使用される治療法である。

 

【どのような方法か】
にマスクを装着し、CPAP機器本体から空気を送り、気道に圧力をかけることで、気道の閉塞を防ぐ。
圧力のかけ方は固定CPAPとオートCPAPの2種類がある。
固定CPAPでは、気道内の圧力を常に一定に保つ。
オートCPAPでは、機器が無呼吸を感知して、自動的に圧力を調整する。

 

【必要な検査】
1時間あたりの無呼吸と低呼吸を合計回数〔無呼吸低呼吸指数(Apnea Hypopnea Index;AHI)〕が20回以上であれば、CPAPの保険適応となる。
また、CPAPの導入にあたり、終夜睡眠ポリグラフ検査(polysomnography;PSG)を用いてCPAPタイトレーションを行う(その患者さんにとって最適な圧力に設定する)。

 

禁忌
以下のような場合はCPAPの使用が禁忌となる。
・嚢胞性肺疾患
・重度の心疾患や病的な低血圧
・気道にバイパス手術を受けた患者
・肺気胸

 

【予後・合併症】
睡眠時無呼吸症候群の患者に対して、CPAPを導入すると、心血管系の合併症のリスクが低下したり、死亡率が低下すると報告されている。

 

一方、CPAPを装着したことによる有害事象としては以下が挙げられる。
・マスクが当たる鼻周囲の皮膚のかぶれ
・空気の飲み込みによる腹部膨満感
・鼻や喉の乾燥
・CPAPから送られる空気の圧力や、マスク周囲から空気が漏れることによる不快感

 

【引用・参考文献】
1)睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS).日本呼吸器学会.(2023年6月閲覧)
2)睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン作成委員会編:睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020.日本呼吸器学会,厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業「難治性呼吸器疾患・肺高血圧症に関する調査研究」班監修.南江堂,東京,2020.
3)Lee K Brown,et al.Titration of positive airway pressure therapy for adults with obstructive sleep apnea.UpToDate.(2023年6月閲覧)

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