最終更新日 2018/04/18

カポジ肉腫

カポジ肉腫とは・・・

カポジ肉腫(かぽじにくしゅ、Kaposi's sarcoma)とは、ヒトヘルペスウイルス8(HHV-8)によって引き起こされる血管系の肉腫であり、血管内皮細胞由来の腫瘍細胞である。

1872年に医師であるモーリッツ・カポジによって報告された。エイズなど、免疫力が極度に低下した状態の患者に合併することが多く、HHV-8が日和見感染を起こすことで生じる。

皮膚に最も多く発症し、典型的には数mmから数cmの暗赤色の皮疹を生じる。顔面や体幹、四肢などに生じ、膨隆するものもある。皮疹が増加、拡大していき、集まるとリンパ浮腫や疼痛を伴う。消化管や口腔内、肺に合併することもある。消化管病変の多くは腹痛出血などは伴わず、内視鏡で偶然発見される例も報告されている。

特徴的な皮膚所見から疑われることが多いが、確定診断は病変部からの生検および病理組織検査によって行う。異常血管の増生や紡錘形の腫瘍細胞の増殖など種々の特徴的な病理所見が見られるほか、免疫染色でHHV-8関連抗原が陽性となる。

HHV-8に対する抗ウイルス薬は無効であり、化学療法や免疫不全に対する治療が主となる。抗HIV療法(antiretroviral therapy;ART)の開始によってカポジ肉腫が改善することも報告されているが、重症例では化学療法を併用することが推奨される。

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