最終更新日 2018/02/06

言語聴覚士

言語聴覚士とは・・・

言語聴覚士(げんごちょうかくし、Speech-Language-Hearing Therapist)とは、音声機能や言語機能、聴覚の障害がある人を対象に、その機能を維持・向上を図るため必要な検査や指導、訓練を行う専門職である。1999年に新たに作られた国家資格である。

医療現場ではSTといわれる。言語に関わる問題だけではなく、嚥下機能に問題のある患者に対しても評価や指導、訓練を行う。言語聴覚士の多くは医療機関で勤務しているが、その他、福祉機関や教育機関で勤務している場合もある。対象患者は先天的な疾患のある幼児・小児から脳卒中認知症を患う成人、高齢者など非常に幅広い。

診療報酬の中で認められている具体的な業務は、外来リハビリテーション、血管疾患等リハビリテーション、廃用症候群リハビリテーション、がん患者リハビリテーション、認知症患者リハビリテーション、摂食機能療法などである。

日本では2017年現在3万人に至らず、今後増加が望まれる。

 

執筆: 水 大介

神戸市立医療センター中央市民病院  救命救急センター医長

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