つらかった1年目も、推しのおかげで乗り越えられた。「あんスタ」オタクの話|ナースの推し事(最終回)

 

この連載では、さまざまな「推し」と一緒に日々を乗り切るナースに、推しのいる日常や、推しに救われた経験をインタビューしていきます。

 

最終回は、スマホゲームアプリ『あんさんぶるスターズ!』(以下、あんスタ)内のユニット「Knights」が好きだという、あんずさん(仮名)にインタビュー。

 

「無理をしないこと」をモットーとして、のんびり推し活をしているあんずさん。1年目や異動直後など、「看護師としてつらかった時期を乗り越えられたのは、推しのおかげ」と語ります。

 

生粋のオタク気質である筆者が、じっくりお話を伺ってきました!

 

取材・文/於ありさ(ライター)

「楽曲に力をもらい、アプリで癒される」一緒に成長できる推しの存在

――本日はよろしくお願いします! まずは、あんずさんのプロフィールを教えてください。

 

看護師5年目で、地元の総合病院の消化器病棟で働いています。

 

オタク歴は4年くらいで、推しは『あんスタ』のユニット「Knights」です。中でも、朱桜司(すおう・つかさ)くんと月永レオ(つきなが・れお)くんを推しています!

 

――事前アンケートに「看護師としてつらかった時期に推しに何度も救われた」と記載がありましたが、具体的にどんなタイミングだったんでしょうか。

 

実は、『あんスタ』にハマったのが、1年目の冬、個人的にすごくつらい時期だったんですよね。

 

1年目でやっと自立してきた中で、後輩が来てしまうというのが不安で仕方なかったんです。「まだ一人前と呼べる状態でもないのに、先輩として頑張れるのかな…」って。

 

そのときに友達からおすすめされたのが、『あんスタ』の中でも、戦隊ヒーローをモチーフにした「流星隊」というユニットの楽曲でした。

 

お気に入りのCDたち。「車での通勤中に何度も繰り返し聴いています。今日も頑張るぞ!と気合いが入ります!」とのこと

 

「流星隊」は、ファンからの応援を力に変えて前に進んでいくという主旨の曲が多いんです。逆境でも前向きに突き進んでいく彼らの姿に、心を打たれたのを覚えています。

 

このときだけでなく、今までに何度も苦しくなったことはあるのですが、その度に「流星隊」の曲を聴いて、「もうちょっとだけ頑張ってみよう」と自分を奮い立たせ、気づけば5年目を迎えることができました。

 

「流星隊」の曲も大好きなんですが、ずっと好きだった声優さんが「Knights」の月永レオくんを演じていると知ってから、「Knights」が推しユニットになりました。

 

――たくさんのユニットがあるからこそ、推し以外の言葉が力になることもあるんですね。本命の「Knights」に救われた経験もあるんでしょうか?

 

もちろんあります。「Knights」の楽曲からは、「一人で抱え込まない」「周りを頼る」という姿勢を学びました。いっぱいいっぱいになった時に、周りを頼れるようになったのは、彼らのおかげです。

 

その学びがあったからこそ、後輩が困っている時にも「一人で抱え込まないで、頼ってほしいな」と考えるようになったんです。

 

なるべく話しかけやすい先輩でいられるようテンションを保ったり、つらそうなときに自分から声をかけたりと、後輩の助けになれるよう心がけています

 

お気に入りのライブBlu-rayの数々。何度も見返して元気をもらっているそう

 

――それも、楽曲から受け取ったメッセージなのでしょうか?

 

そうですね。ゲームアプリ内のイベントと紐づいている、『Article of Faith』という楽曲から学びました。

 

そのイベントのストーリーが、「1人で抱え込んで頑張りすぎた結果、壁にぶつかってしまい、仲間を頼ることの大切さに気づく」という内容で。

 

ストーリーを踏まえた上で、楽曲内の「もう1人で彷徨わない」という推しのレオくんのパートを聴いたとき、「周りに頼ることも強さなんだ」と気づかされました。

 

――ストーリーと楽曲、どちらからもパワーをもらっているのですね。

 

そうですね。看護師として働く中でつらいことに直面したとき、そのつらさを乗り越えて前に進めるようになったのは、彼らのおかげだと思っています。

 

今働いているチームでは、終末期の患者さんも多く担当しているんですが、異動前まではずっと整形外科にいたというのもあり、患者さんの看取りの経験がなくて。

 

初めてその場面に直面したとき、「何かできることはなかったかな?」「ご家族をちゃんとケアできたかな?」と喪失感に襲われていました

 

そんなときも、『あんスタ』のみんなに元気づけてもらって、「この経験を生かして、次の患者さんにはもっといい対応ができるようになりたい」と、前向きに考えることができるようになったんです。

 

また、『あんスタ』に登場するキャラクターもみんな、努力を重ねて成長していくんですが、もがきながらも前に進む姿が、自分と重なるんですよね。

 

人生で初めて買ったCD。「サインを初めて見たとき、推しの存在を強く感じて感動しました」とのこと

 

モットーは「無理をしない」こと。あんずさんの推し活スタイル

――『あんスタ』といえば、ゲームアプリのほか、アニメや2.5次元ステージなど、多方面に展開しているイメージがあります。あんずさんはどのような推し活をしているのでしょうか?

 

1人でやっている推し活は、おもにアプリでのゲームとグッズ収集です。

 

――なるほど。アプリは課金もしていますか?

 

いえ、『あんスタ』は無課金でも楽しめるので、全然してませんでした。ようやく課金デビューしたのが2022年のお正月なくらいで。

 

今まで「推しを引きたい!」という気持ちはそんなに強くなかったんですが、推しの月永レオくんが、今年の干支のトラとコラボしたイベントのビジュを見て、「絶対にほしい!」と思ったんです。

 

今まで課金したことがなかったから少し迷う部分はあったんですが、「もう5年目になるし、課金してもいいか!」と、デビューしちゃいました(笑)。

 

 

――そうだったんですね。今まで課金していなかったからこそ、一度課金してしまうとキリがなくなってしまうかも、という怖さはありませんでしたか?

 

それはあまりなかったですね。

 

もちろん、課金をする楽しさもあると思いますし、その虜になってしまうこともあると思います。

 

ただ、私の場合は、「無理をしない」というのを推し活のモットーにしているんです。仕事や生活とバランスをとりつつ、マイペースに楽しむことを心がけています。

 

ジュエリーブランド「THE KISS」と「Knights」がコラボした指輪。ご友人と協力しながら手を尽くしたものの、1人だけどうしても手に入らず、悔しい思いをしたそう

 

同期のオタ友と一緒に推し活! 仲間がいるからこその楽しみ方

――アプリ課金はあまりしていないとのことでしたが、どこにお金をかけることが多いですか?

 

一番重点を置いているのは、グッズ購入だと思います。プライベートで使える、さりげないデザインのグッズを買うことが多いです。

 

ライブ参戦時に必ず持っていく、ぬいぐるみキーチェーンやリングライトもよく買っていますね。

 

――リングライトって、どのメンバーのものが入っているかわからないランダム仕様なイメージがあります。あんずさんはランダムグッズへの抵抗はないのでしょうか?。

 

ランダムでも全然買っちゃいます!

 

というのも、同じ病院の別の科にいる同期と一緒に推し活をしていて、その子と推しが被っていないので、お互いに買ったものを交換できるんです。

 

――同じ病院内にオタ友さんがいるなんて、良いですね!

 

そうなんです! 同期のオタ友は2人いるのですが、2人とも大学からの友達で。『あんスタ』をすすめてくれたのも、そのうちの1人なんです。

 

2019年、ご友人とライブビューイングに参戦したときのお写真。映っているのはまさに『あんスタ』を勧めてくれた方だそう

 

――同期のオタ友さんたちとは、どのような推し活をしているのでしょう?

 

カラオケに行くことが多いですね。『あんスタ』の曲を、キャラクターごとの歌割りで歌っています。みんなCDを聴きまくっているので、「〇〇のパート歌って!」とリクエストすれば、完璧に歌えるんです(笑)。

 

あと、誰かの家に集まってDVDを見ることも多いです。何度も一時停止しながら「ここ!」「いいよね!」と、お互いの推しの良さを分かち合っています。

 

――もともと仲良しなご友人と、オタクとしての思いも共有できるのは素敵ですね。最後に、あんずさんがオタクでよかったなあと思うことを教えてください。

 

看護師としても、1人の人間としても、『あんスタ』に支えられているなあと強く思います。「頑張る糧」にも「日々の楽しみ」にも、「癒やしてくれる存在」にもなってくれる彼らには、感謝しかないですね。

 

どんどん成長していく彼らと一緒に、私も成長できるように、これからも頑張っていこうと思っています!

 

普段から使っているという『Knights』公式グッズ。ご友人とのんびり楽しく推しを愛し、お仕事にも前向きに取り組むあんずさんの毎日は、とても充実しているようでした

 

推しを育てる、推しが努力している過程を楽しめる『あんスタ』。

 

あんずさんが推しの言葉や存在、楽曲に救われて、お仕事を前向きに楽しんでいるお話を聞き、「たしかに大好きな推しが一緒と思えたら、前向きに頑張れそうだな」と感じました。

 

今回の話をきっかけに公式サイトを見てみたのですが、みんなカッコイイ…! 衣装のコンセプトなども多種多様。みんな違って、みんな良すぎて、推しを決めるのには時間がかかってしまいそうです。

連載「ナースの推し事」をご愛読いただき、ありがとうございました。また、取材対象者募集フォームにも、たくさんのご応募をいただき、心より感謝申し上げます!

 

しばしのお別れとなりますが、この連載が少しでも、みなさんが今日を乗り切る力になれることを願っています。

執筆

ライター於ありさ

エンタメ系のインタビューライター。Walkerplus・テレビジョン・マイナビなどで執筆中。サンリオ/男性アイドル/ラジオ/テレビ/お笑いなど多方面のオタク。

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