「超国民的アニメのおかげで、仕事がもっと楽しくなった!」のんびり推しを愛でるナースの話|ナースの推し事(8)

 

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この連載では、さまざまな「推し」と一緒に日々を乗り切るナースに、推しのいる日常や、推しに救われた経験をインタビューしていきます。

 

第8回は、超国民的アニメ『鬼滅の刃』が大好きで、マイペースに推し活しているというユカさん(仮名)にインタビュー。子どもから大人まで幅広い層の人がハマる作品とあって、職場でも鬼滅の話題でよく盛り上がるんだとか。

 

生粋のオタク気質である筆者が、じっくりお話を伺ってきました!

 

取材・文/於ありさ(ライター)

『鬼滅の刃』にどハマり! ユカさんが語る推しの魅力

――本日はよろしくお願いします! まずはユカさんのプロフィールを教えてください。

 

看護師6年目、精神科病棟で働いています。推しは、『鬼滅の刃』の竈門炭治郎くんです!

 

――鬼滅にハマったきっかけはどんなことだったんですか?

 

2〜3年前、少し流行ってきてるなというタイミングで、職場の先輩におすすめされてアニメを見てみたのがきっかけですね。

 

もともとアニメやゲームがすごい好きで、友人や職場の人におすすめされたものも見て、ハマったりハマらなかったりなんですが…。鬼滅の場合は一気に全部見て、気づいたらドハマリしてました

 

私物のバッグ、タオル、財布、スマートフォンケース。ハマってからは、私物がどんどん鬼滅仕様になっているそう

 

――どんなところにハマったのでしょう? 炭治郎くんの魅力を教えてください。

 

まずなによりも顔がいいですよね。性格も優しいですし。妹のために鬼と戦うという信念を持ちつつ、悪者である鬼に対しての優しさもあって…。最初見た時は「鬼にまで優しいのか」と感動しました。

 

その一方で、怒るときはものすごく怒るところも、かっこいいなって思います。映画『無限列車編』で相手の鬼に酷い夢(亡くなった炭治郎の家族が、炭治郎を罵倒する夢)を見せられたときに「俺の家族を侮辱するな!」って怒ったところは、特に印象的でした。

 

自分の家族を信じているし、怒りの方向が「自分がつらい思いをさせられたこと」じゃないところに、グッときてしまいましたね。

 

「自分が楽しく推し活できる範囲で」炭治郎グッズを収集する日々

――鬼滅はグッズもたくさん出ていますし、がっつり推し活しようとなると大変な面もありそうですが、推し活へのスタンスはどんな感じなんでしょうか。

 

マイペースで楽しむ、っていうのは心がけていますね。

 

推し活は基本的に、アニメや映画を見たりグッズを買ったりしてるんですが、特にグッズは正直追いかけきれないなと思っていて。

 

量も種類も多いですし、ランダムだったり、レアなものもありますが、それを追いかけるあまり推し活が楽しくなくなってしまったら、本末転倒なので…。違う商品でも絵が同じだったら買わない、とかの線引きもしていますね。

 

自分が楽しく推し活できる範囲で、細々と続けていきたいなと思ってます。

 

――たしかに、「楽しく推し活できる」というラインを守るのも大切ですよね。グッズはどんなものを集めているんですか?

 

炭治郎のグッズを中心に、ちょこちょこ集めています。

 

ハマったばかりのころ、仕事前に一番くじを見つけて軽い気持ちでやってみたら、炭治郎のフィギュアが当たっちゃって! それをきっかけに「フィギュアっていいな」って思って、ゲームセンターで取ったりするようにもなりました。

 

他はコンビニや食品とのコラボ、アニメグッズ専門店から出ている炭治郎モチーフの鞄など…炭治郎に関するものは買っちゃうことが多いですね。

 

ゲームセンターで取ったという炭治郎のフィギュア。いくらまで挑戦するか決めて挑み、深追いはしないようにしているそう

 

――特にお気に入りのグッズはありますか?

 

「ツインGTキャップレス」という、認印と訂正印が一緒になったツインネーム印ですね。ハンコは職場でよく使うので、大活躍しています!

 

これは『鬼滅の刃』とのコラボ商品なんですが、ハンコの書体を、作品内で使われている「陽炎書体」にできるんです!認印は「陽炎書体」で、訂正印は楷書体で作りました。

 

職場で使用しているという、「ツインGTキャップレス」。炭治郎のイラストが描かれている

 

――かなり実用的なアイテムもあるんですね! 一緒にオタ活をするお友達はいるのでしょうか?

 

このご時世ということもあって、特にオタ友は作っていないですね。同僚の中に、私ほどハマってはいなくても鬼滅の話ができる人はいるので、それで十分楽しいかなって。

 

グッズを買いに行くとかは、あくまでも1人でマイペースにやっています。

 

鬼滅好きがきっかけで生まれた、職場でのコミュニケーション

――購入したグッズは、ハンコの他にも、お仕事でも使っているのでしょうか?

 

そうですね。弁当箱、弁当包み、財布、クリアファイル、それからキャンパスノートと、B5サイズとA4サイズの下敷き…あ、自分で思った以上に使ってましたね! だから「鬼滅一色だね」って言われるのか(笑)。

 

実は今度、ボールペンの「スタイルフィット」(三菱鉛筆)とのコラボもあるので、それも職場で使おうと思って予約しています!(※取材は1月下旬)

 

職場で使用しているというお弁当セット。一目見ただけで「鬼滅が好き」と伝わります

 

――すごい…! 推しに囲まれながらお仕事されているんですね。となると、職場の方もみんな、ユカさんが鬼滅のオタクだと知っているんでしょうか?

 

そうですね。師長さんも含め、同僚はみんな知っていて、公認みたいな状態です(笑)。

 

この前も、いつも使っている炭治郎の下敷きがきっかけで、職場のみんなが自分の趣味を温かく受け入れてくれているんだなって感じた出来事があったんです。

 

職場で使っているA4サイズの下敷き

 

――下敷きがきっかけで? どんなことがあったんでしょうか。

 

部署の申し送りノートを書く時にA4サイズの下敷きを使っているんですが、バタバタしていた日勤終わりに下敷きを忘れて帰っちゃって

 

その次の勤務前の申し送りのときに師長さんが下敷きに気づいて、「鬼滅だからユカさんのものだろうけど、名前書いてないし、一応聞いておこう」と、「これ誰の?」と聞いて回っていたんです。

 

私は下敷きを忘れたことすら忘れていて、「私のです!」って名乗り出るタイミングを逃してしまったんですよね。

 

あとで受け取ろうと思って仕事の方へ頭を切り替えて申し送りに集中していたら、その最後に師長さんが全体に向かって「じゃあ、今日も“全集中”で頑張りましょう!」っておっしゃって!

 

――すごい! ノリが良い職場なんですね。

 

そうなんです。自分の趣味をみんなが理解してくれているんだと思ってうれしかったし、ありがたいですね。

 

あと、日勤のリーダーだったとき、外来師長さんが私のノートを見て「私も鬼滅好きなんだ~」って話しかけてくれたこともあって。それを聞いていた医師も「私も好き!」って言ってくれたりして、普段話すことが少ない人と打ち解けるきっかけにもなっていますね。

 

職場で使用しているノート。「Campusシリーズ」(コクヨ)とのコラボ商品とのこと

 

――さすが国民的アニメ…! 推しが打ち解けるきっかけになるのはうれしいですよね。

 

もともとアニメ好きな人が多い部署ではあるんですが、お子さんの影響でハマっている人もいて。国民的アニメともいえるくらい人気のある作品だからこそ、たくさんの人に通じる話題なんだなと思います。

 

今の部署では、炭治郎を見ると私を思い出してくれる人も多いみたいで、たまに炭治郎のグッズをいただいたりすることもあります。

 

同じ部署の人が温かく受け入れてくれているのは、本当にうれしいですね

 

バタバタした時も「炭治郎ならどうするか」で乗り切れる

――お話を聞いていて、鬼滅がきっかけでコミュニケーションが生まれているんだなという印象を受けました。ほかにも、オタクでよかったなあと思ったことがあればお聞きしたいです!

 

たくさんあります! 鬼滅が自分の心の支えになってくれている部分は大きいですね

 

疲れたときにちらりと推しのグッズを見て元気を出したり、焦ってるなって思ったときには、名札の裏に入れている推しのカードを見て落ち着いたり。

 

もともと雰囲気が良く働きやすい職場なのですが、さらに楽しく仕事できるようになりましたね。

 

採血に行くときに「“全集中”で行ってきますね!」とか、鬼滅のネタを交えてもわかってもらえるのも、ありがたいなあと思っています。仕留められなかったときは、ちょっと落ち込むのですが…。

 

名札の裏に入れているカード。いつでも推しと一緒!

 

――本当に鬼滅が大好きなんですね…! 最後に、炭治郎くんや鬼滅の存在に助けられていることがあれば教えてください。

 

自分の中ではひとつずつ仕事をこなしているつもりでも、頭がごちゃごちゃしちゃうときは、炭治郎のことを思い出しています

 

炭治郎は、めちゃくちゃに真面目なキャラクターなのですが、ときどき自分と重なるなと思うこともあるんですよね。悪く言えば、真面目すぎて頭が固いところとか、変化が苦手なところとか含めて。

 

でも、炭治郎はいつも、困難な状況でも諦めず乗り越えていくので、「炭治郎だったらどうやって動くかな」とか、「どうやってこなすかな」って考えることで、私も頑張ろうって思えるんです。自分にとっては本当に大きな存在ですね。

 

これからも自分のペースで推し活を楽しんで、仕事も頑張っていきたいです!

 

 

地道に集めたという、ご当地×鬼滅のキーホルダー。こだわりすぎずマイペースに推し活を楽しんでいるユカさんの様子はとても幸せそうで、「好き」のエネルギーに溢れていました

 

「あの人なら、どうするんだろう」と考えると、普段よりも前向きに行動できたり、苦手なことを乗り越えられたりするって、界隈を超えて通ずる推し活マインドだなと共感しました。

 

また、ユカさんが自分のペースで推し活を楽しんでいる姿から「とにかく推しを愛でる」楽しさを思い出させてくれた気がします。

 

現場に行くことが全てじゃない、好きなものを全力で愛でる。それだけで素敵な推し活ですよね!

 

執筆

ライター於ありさ

エンタメ系のインタビューライター。Walkerplus・テレビジョン・マイナビなどで執筆中。サンリオ/男性アイドル/ラジオ/テレビ/お笑いなど多方面のオタク。

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