上行結腸ストーマの特徴と観察ポイントは?

『ストーマ術後ケア まるっとわかるQ&A95』より転載。
今回は、上行結腸ストーマの特徴と観察ポイントについて解説します。

 

上行結腸ストーマの特徴と観察ポイントは?

 

上行結腸ストーマ(図1)は右下腹部に造設することが多く,排泄物は泥状です.

 

図1上行結腸ストーマ

上行結腸ストーマ

 

 

解説

上行結腸は後腹膜に固定されており,ストーマ造設時には遊離させる必要があります.他の部位のストーマに比べて造設される頻度は少ないといえます.

 

回腸ストーマに比べると水分は吸収されているものの,通常肛門より排泄される便に比べると,まだまだ消化酵素や水分を含んだ泥状の便が排出されるため皮膚トラブルを生じやすく,漏れと皮膚トラブルの状態を慎重に観察する必要があります.

 


[引用・参考文献]

 

  • 1)宮本和俊.“消化管ストーマの手術と合併症”.小児創傷オストミー失禁管理の実際.溝上祐子ほか編.照林社,2010,23─32.
  • 2)津畑亜紀子.トラブルが起こった時のための指導.消化器外科ナーシング.14(2),2009,178─85.
  • 3)山田陽子.“周術期ケア”.ストーマリハビリテーション 実践と理論.ストーマリハビリテーション講習会実行委員会編.金原出版,2006,166─72.
  • 4)中越亨.“消化管ストーマの種類”.前掲書 3),42─5.
  • 5)日本ストーマリハビリテーション学会編.ストーマリハビリテーション学用語集.第2 版.金原出版,2003.

 


[Profile]
保刈 伸代 ほかり・のぶよ
東邦大学医療センター大森病院看護部/皮膚・排泄ケア認定看護師

 

*所属は掲載時のものです。

 


本記事は株式会社メディカ出版の提供により掲載しています。

 

[出典]『ストーマ術後ケア まるっとわかるQ&A95 病棟での困りごとがこれで解決!』(編著)菅井亜由美/2013年4月刊行

 

ストーマ術後ケア まるっとわかるQ&A95 病棟での困りごとがこれで解決!

 

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