看護用語辞典 ナースpedia キーワード:肛門

肛門とは・・・

最終更新日 2017/07/24

肛門(こうもん)とは、消化管の末端で体外へと繋がる開口部であり、たまった便を体外へ排出する働きをする器官である。また、直腸から肛門に至る箇所は肛門管と呼ばれ、直腸と肛門管の境界は、粘膜がのようにいりくんだ格好をしているため歯状線(しじょうせん)と呼ばれる。

肛門管の外側には、意思に従って動かすことのできない内肛門括約筋と、意思に従って動かすことのできる外肛門括約筋がある。通常、外肛門括約筋は、排便時以外は収縮し便が漏れないように作用している。

・内肛門括約筋
直腸の筋肉の一部で、平滑筋という自律神経がコントロールする筋である。

・外肛門括約筋
手や足のように自分の意思で動かすことのできる体性神経支配の横紋筋である。

肛門括約筋の頭側には肛門挙筋(こうもんきょきん)と呼ばれる随意筋群がある。これは、腹圧をかけ便を体外に押し出す時、肛門ごと体外に押し出されないように肛門を周囲の骨から引っ張って支えている筋肉である。

■肛門の不調によって起こる疾患
・イボ痔(痔核)

肛門が腫れている状態。この腫れがイボのように見えることからイボ痔と呼ばれる。痔核は歯状線より内側にできる内痔核と、歯状線より外側にできる外痔核に分類される。

・裂肛(れっこう:切れ痔)
肛門の皮膚が切れたり、裂けたりした状態。便秘などによって硬い便が通過することや、慢性的な下痢による炎症が原因として起こる。

・肛門狭窄(こうもんきょうさく)
肛門が狭くなり、便が出にくくなる状態。原因としては、慢性裂肛(切れ痔)、痔核、肛門手術の術後、肛門がんなどが挙げられる。

・肛門がん
大腸がんの内4%を占めるがん。肛門の出口から3〜4センチの範囲にできる。60〜70才の患者が多く、女性の場合は肛門管上部に、男性の場合は肛門縁に多く見られる。

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