大腸の中で内容物はどう変化するの?

『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。

 

[前回]

腸の内容物はどのように大腸に送られるの?

 

今回は「大腸内での内容物の変化」に関するQ&Aです。

 

山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長

 

大腸の中で内容物はどう変化するの?

小腸から送られてきたばかりの内容物は水溶液です。その後、上行結腸を移動する間に、水分と電解質が吸収されて半流動状になります。横行結腸ではさらに吸収が進んで粥状になり、下行結腸で半固形から固形の状態になります。 

 

図1大腸の区分と内容物の形状

大腸の区分と内容物の形状

 

内容物は10〜20時間かけて結腸を通過し、その間に水溶液から固形になります。大腸癌などで大腸を広範囲に切除すると下痢を起こしやすいのは、水分吸収の能力が低下するためです。

 

MEMO大腸癌

結腸癌と直腸癌を合わせて大腸癌と呼びます。大腸癌の80%は下行結腸からS状結腸、直腸にかけて発生します。血便、腹痛、腹部の膨満感、体重減少などの症状が現れます。

 

[次回]

便の成分はどんなもの?

 

⇒〔解剖生理Q&A一覧〕を見る

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版

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