輸液ルート交換の際、中心静脈(CV)カテーテルから血液が逆流してきた!(接続不良)
『看護のピンチ!』(照林社)より転載。
今回は、患者の輸液ルート交換の際、中心静脈(CV)カテーテルから血液が逆流してきてしまった場合について解説します。
社会医療法人 製鉄記念八幡病院 看護部
集中ケア認定看護師

ピンチを切り抜ける鉄則
閉鎖式輸液ラインで逆流防止弁を設置した場合の接続部は3つあります。
側管から何箇所か接続する場合は、接続部が緩む危険性があり、接続不良によって逆流の危険性が高くなります。
そのため、接続部がきちんと閉まっているかを目と手で確認していくことが必要になります。
起こった状況
症例
患者Aさん。CVを挿入して、今日が初めての輸液ルート交換です。
輸液ルートを作成し輸液剤を満たして、輸液ポンプに設置後、CVカテーテルに接続しました。
1時間後に見に行くと、ルート内に逆血していました。
どうして逆血したかわからず、焦っています。
どうしてそうなった?
中心静脈(CV)カテーテルは高カロリー輸液や昇圧剤などさまざまな薬剤の投与、中心静脈圧測定などに使用します。
閉鎖式輸液ライン(図1)でもCVカテーテルとの間に逆流防止弁を設置すると接続部は3つになります。
図1閉鎖式輸液ライン(クローズドシステムルート)

側管から投与する場合は、用途によって何箇所か接続する必要があるため、それだけ接続部が緩む危険性があり、接続不良により逆血や感染の危険性が高くなります。
また、側管の輸液が投与終了しているのに、外し忘れた場合は、圧力の関係で空の輸液バッグに流入することもあります。
その他に、輸液ポンプを使用している場合は、輸液ルートを逆に設置してしまうこともあり、それによる逆血も考えられます。
どう切り抜ける?
まず、患者さん側から点滴や側管での薬剤の流れを確認していきます。
ルートの破損による輸液の漏れはないか、接続部はきちんと閉まっているかなどを目と手で確認します。
昇圧薬の接続部が閉まっておらず薬剤が漏れている場合は、患者さんのバイタルサインを確認し、すぐに新しい薬剤の投与を再開します。
その際は、漏れていた前の薬剤は空気に触れていることがあるため、感染も考えて使用しないようにします。
輸液ルート管理は、原則として表1のように行います。
表1輸液ルート管理の原則

また、接続部が緩んだり外れたりした場合に、仮に患者さんが座位になろうとしたら、それは必ず制止しましょう。
なぜなら、座位になると緩んだ接続部から体内へ空気が注入される確率が著しく高くなるからです。
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1) 安藤有子:中心静脈カテーテル.重症集中ケア 2009;8(5):8-13.
2) 中麻美子:座位での中心静脈カテーテルの抜去は危ない!.Expert Nurse 2007;33(7):41-43.
本連載は株式会社照林社の提供により掲載しています。
[出典] 『看護のピンチ』 編集/道又元裕/2024年4月刊行/ 照林社



