2019/06/17 のクイズ
- 1. 皮下組織に至る創傷用ドレッシング材のハイドロコロイド材を用いた。
- 2. 真皮に至る創傷用ドレッシング材のハイドロジェルを使用した。
- 3. スルファジアジン銀含有クリームを使用した。
- 4. ポリウレタンフォーム材を使用した。
挑戦者4667人 正解率27%
びらんや浅い潰瘍程度の褥瘡に対するケアは、創の保護および適度な湿潤環境の維持が重要になり、ドレッシング材の使用が主体となります。外用薬を用いる場合は、創面保護作用により創傷治癒を促進する白色ワセリン、もしくはそれを基剤とするものが用いられます。
- 1. 皮下組織に至る創傷用ドレッシング材のハイドロコロイド材を用いた。
-
不正解
問題にある「びらんや浅い潰瘍程度の褥瘡」とは、深さが真皮層にとどまる褥瘡を指します。「褥瘡予防・管理ガイドライン第4版」1)では、びらんや浅い潰瘍程度の褥瘡に対するハイドロコロイド材の使用は推奨度Bとなっており、使用することは可能です。しかし、保険適応外のため、保険適応のある真皮に至る創傷用ドレッシング材のハイドロジェル等を用いることが勧められています(選択肢2の解説参照)。
- 2. 真皮に至る創傷用ドレッシング材のハイドロジェルを使用した。
-
正解
この選択肢が正解です。「褥瘡予防・管理ガイドライン第4版」1)では、「保険適応のある真皮に至る創傷用ドレッシング材のハイドロジェル、ポリウレタンフォームのシートタイプ、アルギン酸フォーム、キチンを用いてもよい」とあります。
- 3. スルファジアジン銀含有クリームを使用した。
-
不正解
びらんや浅い潰瘍程度の褥瘡は上皮化の段階へと移行しやすいような油脂性基剤の外用剤が適切です。スルファジアジン銀は水中油型製剤で水分含有率が67%と高く、感染創に適していますがびらん・浅い潰瘍程度の褥瘡には適してはいません。
「褥瘡予防・管理ガイドライン第4版」1)では、びらん・浅い潰瘍程度の褥瘡に使用する外用薬は、酸化亜鉛、ジメチルプロピルアズレンを、また、上皮形成促進を期待してアルプロスタジルアルファデクス、ブクラデシンナトリウム、リゾチーム塩酸塩を用いてもよいとされています。 - 4. ポリウレタンフォーム材を使用した。
-
不正解
「褥瘡予防・管理ガイドライン第4版」1)では、滲出液が多い場合には、「過剰な滲出液を吸収保持するポリウレタンフォームを用いることが勧められる」とされています。問題にある「浅い潰瘍程度の褥瘡」とは、褥瘡の深さが真皮層にとどまる褥瘡を指します。この時期は、創傷治癒理論における「増殖期」にあたり、創傷治癒が比較的速やかに遂行する状態です。この状態の時は創面を外力から保護し、適度な湿潤環境を保つことが大切です。過剰な滲出液が見られないため、ドレッシング材を使用するならハイドロコロイド材が適しています。
引用参考文献など
1)一般社団法人日本褥瘡学会.褥瘡予防・管理ガイドライン第4版.(2019年4月閲覧)
2)真田弘美ほか編著.進化を続ける!褥瘡・創傷治療・ケア アップデート.照林社,2016,224p.
3)真田弘美ほか.NEW褥瘡のすべてがわかる.永井書店,2012,486p.
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