2018/08/15 のクイズ
初回指導時、まず、ネラトンカテーテル12Frを使用して練習してみました。カテーテルの準備などは問題なく行えますが、カテーテル挿入の際、20cm程度挿入したところでカテーテルの挿入が上手くいかなくなってしまいます。「そんなに痛くはないよ。何でかな?途中で突っかかる感じがするね」とのことです。Aさんへの対応として、最も適切なものは以下のうちどれでしょうか?
- 1. ネラトンカテーテルを8Frのものに変更し、導尿を行う。
- 2. 突っかかる部分で、陰茎をさらに上側に引っ張るように保持し、カテーテルを強く挿入する。
- 3. 突っかかる部分で、上側に引っ張っていた陰茎を下側に向けて、無理のない程度に挿入する。
- 4. 突っかかる部分で、ネラトンカテーテルを回しながら挿入する。
挑戦者3699人 正解率69%
前立腺肥大症は、軽症であれば薬物治療が選択されますが、排出障害が高度である場合は、手術治療の適応となります。Aさんも手術予定となっていますが、許容量以上の残尿(50mLを超えると残尿と診断されることが多い)と尿路感染が認められるため、手術までの対症療法として、CICを導入することが妥当といえます。
前立腺肥大症により狭くなった前立腺尿道部をカテーテルが通過する際、例えば、選択肢1のように細いカテーテルを使用すると、カテーテルのコシが弱く、手前でたわんでしまい、挿入困難となることがあります。また、選択肢2や4のように、無理にカテーテルを挿入しようとすることは、尿道を傷つけてしまう危険性があるので避けましょう。
カテーテル挿入開始時は、陰茎を頭側に伸ばすように向けて挿入していきますが、前立腺尿道部までカテーテルが到達した時点で、陰茎を下向きに戻すと、尿道が真っすぐになり挿入しやすくなりますので、挿入時の工夫点として指導します。さらに、前立腺肥大症などの尿道狭窄のある患者さんの場合、尿道走行に沿うように先端が曲がっているチーマンカテーテルの使用により、挿入が容易となることが期待できます。医師に導入を相談してもよいでしょう。チーマンカテーテルを使用する際は、曲がった先端が上を向く方向で挿入するのが正しい向きですので、導入の際は合わせて指導していきます。
- 1. ネラトンカテーテルを8Frのものに変更し、導尿を行う。
- 不正解
- 2. 突っかかる部分で、陰茎をさらに上側に引っ張るように保持し、カテーテルを強く挿入する。
- 不正解
- 3. 突っかかる部分で、上側に引っ張っていた陰茎を下側に向けて、無理のない程度に挿入する。
- 正解
- 4. 突っかかる部分で、ネラトンカテーテルを回しながら挿入する。
- 不正解
引用参考文献など
1)中村みどり.田中純子ほか編.Ⅵ 疾患・状況別のCIC.すぐにわかる!使える!自己導尿指導BOOK.第2版,メディカ出版,2012,179-184.
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