2018/05/13 のクイズ
70歳代の男性Aさん。2週間以上前から続く咳嗽と微熱で体がだるいと妻に付き添われ、来院されました。Aさんと妻の話によると、痰が2週間ほど前から少量ずつ喀出するとのことでした。市販されている風邪薬を飲むと熱は下がるものの、薬の効果が切れると再び微熱となるとのことでした。顔色はやや不良で咳をしています。医師の指示で、ただちに患者にサージカルマスクを装着してもらい、個室で待機となりました。以下、妻への説明のうち、どれが最も正しいでしょうか?
- 1. 妻にもサージカルマスクを渡し、入室時にはサージカルマスクを装着して患者に接するように説明した。
- 2. 妻にもサージカルマスクを渡し、同室で待機しておくように説明した。
- 3. 妻にN95マスクの装着方法を説明し、個室にはN95マスクを装着して入室するよう説明した。
- 4. 妻には面会禁止と説明し、医療者以外、個室に入れないことを説明した。
挑戦者4573人 正解率40%
2週間以上持続する咳と痰、微熱、倦怠感から肺結核の可能性が疑われます。結核の可能性がある場合は、それが否定されるまで、空気(飛沫核)感染に対する対応が必要になります。そのため、個室(可能であれば陰圧個室)で管理することが必要となります。患者には紙マスクを装着してもらいます。患者に接触する場合(個室に入室する場合)は、N95マスクを装着して、接触することが必要となります。N95マスク装着は確実にフィットさせないといけないので、家族に説明を充分に行い、確実にマスクを装着してもらう必要があります。医療者も同様にN95マスクを装着し、接する必要があります。結核が否定されるまでは、この対応が必要となります。結核疑いであれば、院内感染対策チームに報告するとよいでしょう。
必要な検査は、喀痰検査と胸部X線写真検査です。結核と診断されれば、結核専門の病院・病棟で入院が必要となるため、転院が必要となる場合があります。
- 1. 妻にもサージカルマスクを渡し、入室時にはサージカルマスクを装着して患者に接するように説明した。
- 不正解
- 2. 妻にもサージカルマスクを渡し、同室で待機しておくように説明した。
- 不正解
- 3. 妻にN95マスクの装着方法を説明し、個室にはN95マスクを装着して入室するよう説明した。
- 正解
- 4. 妻には面会禁止と説明し、医療者以外、個室に入れないことを説明した。
- 不正解
引用参考文献など
1)加藤誠也ほか.結核院内(施設内)感染対策の手引き 平成26年版.厚生労働省インフルエンザ等新興再興感染症研究事業「結核の革新的な診断・治療及び対策の強化に関する研究」.(2018年1月閲覧)
2)医療科学研究所編.看護師・看護学生のためのなぜ?どうして?.成人看護 呼吸器・腎・泌尿器:専門Ⅱ.第4版,2012,460p.
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