2018/03/15 のクイズ
80歳代の男性患者が「右手がしびれている」と訴えています。そこで看護師のあなたは上肢の筋力麻痺を確認することにしました。患者さんに座位で目をつぶってもらい、両上肢を前方に床と水平に挙上させ(手掌は上向き)、肘、手、指を進展させました。結果、左上肢はそのままでしたが、右上肢は、回内してゆっくり落下しました。この状態から、考えられるアセスメントで間違っているものは次のうちどれでしょうか?
- 1. バレー徴候は陽性で、右上肢の筋力低下により挙上保持が困難な可能性がある。
- 2. バレー徴候は陽性で、指示動作ができない意識障害の可能性がある。
- 3. バレー徴候は陽性で、軽度の脳出血の可能性がある。
- 4. バレー徴候は陽性で、軽度の脳梗塞の可能性がある。
挑戦者3026人 正解率23%
この患者さんに行ったのは、バレー徴候の有無を検査する方法です。これにより、上肢の筋力麻痺があるかどうかを調べます。まず、座位で患者さんに目をつぶってもらい、両上肢を手掌を上向きにして前方水平に挙上させ、肘、手、指を進展させます。バレー徴候が陽性であれば、患側が回内して徐々に落下してきます。このように、回内・下降、肘の屈曲が見られる場合は、中枢性の運動障害、つまり上位運動ニューロンの障害(錐体路障害)が疑われます。脳出血や脳梗塞などで上位運動ニューロンに障害が生じるとバレー徴候陽性となります。
この患者さんのように、高齢者であれば筋力低下も考慮する必要があるため、バレー徴候だけで判断するのではなく、握力や知覚の左右差、筋力診察や徒手筋力テストを行い、評価する必要があります。つまり、選択肢2以外は全て可能性があるということです。
- 1. バレー徴候は陽性で、右上肢の筋力低下により挙上保持が困難な可能性がある。
- 不正解
- 2. バレー徴候は陽性で、指示動作ができない意識障害の可能性がある。
- 正解
- 3. バレー徴候は陽性で、軽度の脳出血の可能性がある。
- 不正解
- 4. バレー徴候は陽性で、軽度の脳梗塞の可能性がある。
-
不正解
1)田中克之.清村紀子ほか編.機能障害からみたフィジカルアセスメント:フィジカルイグザミネーション/検査.根拠と急変対応からみたフィジカルアセスメント.医学書院,2014,340-341.
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