2018/01/28 のクイズ
あなたは結核指定医療機関ではない病院で勤務する感染管理認定看護師です。呼吸器内科に入院し、肺炎の治療を受けていた患者さんの喀痰塗抹検査、結核菌PCR検査が陽性との連絡がありました。患者さんは2週間大部屋に入院しており、結核菌による曝露が判明しました。この後実施すべき内容で、最も適切なものは次のうちどれでしょうか?
- 1. 保健所へは7日以内に届け出を行う。
- 2. IGRA検査陽性の職員が対応する。
- 3. 患者さんは、2週間大部屋にいたので、病室の移動はせずこのまま大部屋で対応する。
- 4. 感染性の評価、接触時間、接触範囲を調査し、接触者検診を計画する。
挑戦者6508人 正解率86%
- 1. 保健所へは7日以内に届け出を行う。
-
不正解
「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」において、結核は2類感染症であり、結核患者であると診断した医師は、「直ちに」保健所への届出を行わなければなりません。
- 2. IGRA検査陽性の職員が対応する。
-
不正解
IGRA検査(QFTやT-SPOTなど)は結核菌に感染しているか否かを判断するための検査です。つまり、陽性だからといって麻疹などのように「抗体を獲得している」という意味ではありません。そのため、IGRA陽性でも感染防御能力を獲得しているわけではなく、すべての医療者において空気感染対策を実施する必要があります。
- 3. 患者さんは、2週間大部屋にいたので、病室の移動はせずこのまま大部屋で対応する。
-
不正解
結核が確定した時点で、陰圧個室に移動が必要です。接触時間をできるだけ少なくする必要があります。陰圧個室がない場合は、病室内から容易に廊下側に空気が流れるため、常時廊下側の扉を閉めて定期的に室内の窓を開けて換気をしましょう。患者には病室内で常にマスクを着用するように指導が必要です。
- 4. 感染性の評価、接触時間、接触範囲を調査し、接触者検診を計画する。
-
正解
曝露状況より接触者を選定し、IGRA検査(QFTやT-SPOTなど)、胸部X線写真検査を計画します。
引用参考文献など
1)石川信克ほか.感染症法に基づく 結核の接触者健康診断の手引き.改訂第5版.2014,p56.
2)日本結核病学会.結核診療ガイドライン.改訂第3版.2015,p138.
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