2017/12/29 のクイズ
- 1. 大腿骨周辺にスポンジの入ったヒッププロテクターの使用を検討した。
- 2. 徘徊により転倒する危険性が高いため、できるだけ家の中で過ごすように患者さんに指導した。
- 3. 生活習慣病の予防を考えると体重管理は重要なため、食事制限をして現在の体重をキープするようにした。
- 4. 自宅では、精神状態が安定し徘徊の頻度が減少するように、飲酒、喫煙を勧めた。
挑戦者3762人 正解率76%
- 1. 大腿骨周辺にスポンジの入ったヒッププロテクターの使用を検討した。
-
正解
この患者さんは痩せ型体型のため、骨折の危険性が高いことから、認知症の症状悪化、徘徊の可能性を考え、ヒッププロテクターを使用して骨折などの予防をすることが、適切な判断と考えられます。
- 2. 徘徊により転倒する危険性が高いため、できるだけ家の中で過ごすように患者さんに指導した。
-
不正解
患者さんの行動を制限する必要はありません。運動すること、日光を浴びることは、骨密度上昇に必要です。ただし、認知症の悪化から徘徊して場所が分からなくなり帰宅困難になる可能性があるので、名前や住所の記載したカードなどを持ち歩いたり、隣近所や交番などへ周知してもらったりなどの対策も必要です。
- 3. 生活習慣病の予防を考えると体重管理は重要なため、食事制限をして現在の体重をキープするようにした。
-
不正解
年齢から急激な体重増加は考えにくく、骨折のリスクを考えると、痩せた体型よりある程度は体重を増加させた方がよいと考えられます。
- 4. 自宅では、精神状態が安定し徘徊の頻度が減少するように、飲酒、喫煙を勧めた。
-
不正解
飲酒、喫煙は、骨粗鬆症が悪化する原因となるため、推奨できません。
引用参考文献など
1)北川公子.第6章健康逸脱からの回復と終末期を支える看護の展開.B疾患を持つ高齢者への看護.⑦骨粗鬆症.系統看護学講座.専門分野Ⅱ:老年看護学.医学書院,2015,278-281.
2)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編.骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版.(2017年12月閲覧)
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