2017/09/20 のクイズ
- 1. 既往に狭心症がある。
- 2. 過大侵襲手術後1日目である。
- 3. 人工呼吸器を装着している。
- 4. 全身性の急性炎症反応がある。
挑戦者4583人 正解率55%
- 1. 既往に狭心症がある。
-
不正解
狭心症が既往にあるということだけで離床してはいけない条件とはなりません。ただし、狭心症の病態が安定していることの確認は必要です。例えば、「心筋虚血を示唆する心電図変化がない」、「胸痛などの自覚症状がない」、「不整脈の出現がない」などの確認を行います。また、リハビリなどによる労作時は、心筋の酸素消費量が高まるため、発作が出現しやすい状況であるということは認識しておかなければいけません。
- 2. 過大侵襲手術後1日目である。
-
不正解
過大侵襲手術とは、食道癌手術、心・大血管手術などを示し、手術時間が長く出血を伴うものも含まれます。手術侵襲に伴うサイトカインの影響で呼吸・循環に乱れが生じやすい状態です。しかし、術後1日目であるということだけでは離床を避ける条件とはなりません。呼吸状態や循環動態が安定していると評価できる場合は、主治医の許可を得て、できるだけ速やかに離床を開始すべきです。
- 3. 人工呼吸器を装着している。
-
不正解
患者の全身状態にもよりますが、人工呼吸器が装着されているという条件で離床すべきでない状態とは限りません。ただし、吸入酸素濃度(FIO2)≧0.6、呼気終末陽圧(PEEP)≧10cmH2Oの場合は要注意です。また、患者の覚醒度合い(鎮静の深さ)でもリハビリテーションの方法や効果が違ってきます。深い鎮静では患者による自動運動の協力が得られませんので、鎮静深度を評価しながら実施する必要があります。看護師は、医師、理学療法士、作業療法士などと協力をしながら安全に実施できるようにマネジメントをしなければなりません。
- 4. 全身性の急性炎症反応がある。
-
正解
発熱や頻脈、白血球増多、呼吸数の増加を認める患者さんは、全身性炎症反応症候群(SIRS)の可能性があります。SIRSは、①体温<36℃または>38℃、②脈拍>90回/分、③呼吸数>20回/分,あるいはPaCO2<32 Torr、④白血球数>12,000/mm3、あるいは<4,000/mm3、または10%を超える幼若球の出現の4項目のうち2項目を満たした場合とされます。また、感染症の有無にかかわらず、外傷、熱傷、手術などでも侵襲に対する全身性の炎症反応を示し、多臓器不全やショック状態に移行してしまう重篤な状態です。よって、安易に離床すべきでない状態といえます。
引用参考文献など
1)日本呼吸ケア・リハビリテーション学会、日本呼吸器学会、日本リハビリテーション医学会、日本理学療法士協会編.安定期における運動療法の実際.呼吸リハビリテーションマニュアル:運動療法.第2版,照林社,2012,25-34.
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