2017/07/23 のクイズ
腹痛で外来を受診したAさんは、検査の結果、大腸がんが発覚し、治療方針を検討するために入院することになりました。腹痛も時折見られるため、緩和ケア治療も並行して導入されることになりました。「WHO方式がん疼痛治療法」の三段階除痛ラダーの第一段階からAさんの疼痛治療を開始した場合、第一選択薬で最も適切なのはどれでしょうか?
- 1. 弱オピオイドを開始する。
- 2. 非オピオイド鎮痛薬を開始する。
- 3. 強オピオイドを開始する。
- 4. 鎮痛補助薬を開始する。
挑戦者3993人 正解率69%
「WHO方式がん疼痛治療法」の三段階除痛ラダーとは、痛みの強さによる鎮痛薬の選択、ならびに鎮痛薬の段階的な使用法を示したものです。
- 1. 弱オピオイドを開始する。
-
不正解
腹痛が強い場合には使用を検討しますが、「WHO方式がん疼痛治療法」の三段階除痛ラダーでは、第二段階の疼痛治療にあたります。
- 2. 非オピオイド鎮痛薬を開始する。
-
正解
非オピオイド鎮痛薬は、「WHO方式がん疼痛治療法」の三段階除痛ラダーでは第一段階の疼痛治療にあたり、腹痛が著明でなければこの治療から開始します。
- 3. 強オピオイドを開始する。
-
不正解
腹痛が著明で早急な対策が必要な場合は、強オピオイドが検討されますが、「WHO方式がん疼痛治療法」の三段階除痛ラダーでは第三段階の疼痛治療にあたります。
- 4. 鎮痛補助薬を開始する。
-
不正解
鎮痛補助薬は「WHO方式がん疼痛治療法」の三段階除痛ラダーではすべての段階に含まれますが、疼痛アセスメントを行い、神経障害性疼痛などが見られる場合に併用が検討されます。Aさんのケースでは腹痛に対する疼痛アセスメントの結果もないため、「WHO方式がん疼痛治療法」の三段階除痛ラダーで考えたときは第一選択の治療とはなりません。
引用参考文献など
1)長美鈴ほか.特定非営利活動法人日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン作成委員会編.WHO方式がん疼痛治療法.がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2014年版.金原出版,2014,37-41.
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