2019/12/18 のクイズ
- 1. 気道分泌物が多く、自己排痰できないため、気管挿管管理が必要と考え、医師に相談した。
- 2. 仰臥位より起坐位が安楽に呼吸困難を軽減できると考え、ベッドアップを行った。
- 3. マスクからのリーク量は30L/分以下になるようにベルトを調整する。
- 4. 口呼吸があったため加温加湿の調整を行った。
挑戦者7532人 正解率26%
- 1. 気道分泌物が多く、自己排痰できないため、気管挿管管理が必要と考え、医師に相談した。
-
不正解
AさんはすでにNPPVを装着しており、Aさんのように多量の気道分泌物、また自己排痰できない状態になった場合は、一般的にNPPVを行うには注意が必要とされています。NPPVでは、多量の気道分泌物による誤嚥の可能性がある場合や、「非協力的」「不穏」「マスクを長時間つけることができない」などの場合は適応の範囲にはならず、気管挿管を検討します。ただし、急性心不全の患者さんの場合は、必ずしも気管挿管の適応となるわけではないため、患者さんの状態を観察して判断しましょう。
- 2. 仰臥位より起坐位が安楽に呼吸困難を軽減できると考え、ベッドアップを行った。
-
不正解
体位を仰臥位から起坐位にすることで、静脈還流が減少し、左室後負荷が軽減することで、肺うっ血の減少につながります。また坐位により横隔膜が低下し肺容量が増加するため、呼吸が容易に行えます。これらのことから、患者さんは仰臥位より起坐位のほうが楽に呼吸ができると考えられます。
- 3. マスクからのリーク量は30L/分以下になるようにベルトを調整する。
-
正解
マスクからのリーク量は30~60L/分程度を目標にし、ベルト調整を行います。リーク量が30L/分ではベルトの絞め過ぎで、患者さんは不快感が増強します。また、強く絞め過ぎることで皮膚障害の発生に繋がります。
- 4. 口呼吸があったため加温加湿の調整を行った。
-
不正解
口呼吸の場合には鼻呼吸と比較して加湿効率が低下します。口呼吸では漏れが高流量となり、熱と湿気の喪失が起きやすくなります。この場合は、加温加湿を設定することで防止が可能となります。加湿設定が高すぎる場合は、マスク内や回路内に多量の水滴が付着し、適切なマスク換気が行えない場合があります。また加湿設定が低すぎる場合は、口腔内が乾燥し、口腔粘膜の損傷の原因となるため適切な加温加湿設定を行いましょう。
引用参考文献など
1)日本呼吸器学会NPPVガイドライン作成委員会編.急性呼吸不全におけるNPPVの導入方法.NPPV(非侵襲的陽圧換気療法)ガイドライン.改訂第2版,南江堂,2015,16-18.(2019年11月閲覧)
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