内分泌系（72問）　疾患と看護

第105回午前87問

Aさん（35歳、女性、会社員）は、動悸、手指の震え及び体重減少があり、受診したところ、頻脈と眼球突出とを指摘され抗甲状腺薬の内服を開始した。Aさんは看護師に「仕事のストレスは寝る前にビールを飲むことで解消するようにしているが、ちょっとしたことでイライラして眠れない」と話した。

Aさんへの説明で適切なのはどれか。2つ選べ。

1.　「仕事を休みましょう」
2.　「禁酒する必要があります」
3.　「積極的に運動しましょう」
4.　「発熱したときは受診してください」
5.　「病気が原因でイライラしやすくなります」

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解答・解説

1.　「仕事を休みましょう」: 設問からは詳細な仕事内容は不明だが、仕事を休む必要はない。
2.　「禁酒する必要があります」: 抗甲状腺薬の副作用に肝機能異常があるが、肝機能に問題がないときに禁酒をする必要はない。
3.　「積極的に運動しましょう」: バセドウ病では全身の代謝が亢進していることから、積極的に運動することは勧められない。エネルギー消費をできるだけ少なくする。
4.　「発熱したときは受診してください」: 抗甲状腺薬を内服していることから、無顆粒球症が起こることがある。顆粒球が減少すると、高熱や強いのどの痛みが起こる。高熱が出た場合は、すぐに受診すべきである。
5.　「病気が原因でイライラしやすくなります」: バセドウ病では、イライラしたり集中力が低下したり、不眠などの精神症状が現れる。