状況設定問題(192問) 慢性的な疾患・障害がある子どもと家族への看護

第114回 午後108問

次の文を読み問題3に答えよ。
A君(5歳6か月、男児)は、二分脊椎のため、繰り返し使用できるカテーテルによる間欠的自己導尿を両親が実施している。現在、間欠的自己導尿は、保育所での実施を含めて1日6回行うよう医師が指示しており、自宅では両親が導尿している。A君は下肢の運動機能障害があるが、自分で車椅子からトイレに移動でき、指先の微細な動きもできる。

外来受診の際に母親から「地元の小学校に入学予定です。小学生になったら自分で導尿できたほうが良いと聞きました。Aも間欠的自己導尿をやってみたい、と言っています。どのように進めたらよいか分からず、焦っています」と看護師に相談があった。

問題3
11歳になったA君は間欠的自己導尿を自分で実施している。本日の定期受診時の尿検査で、尿蛋白+、赤血球(-)、白血球2+、尿の混濁+の所見がみられた。

受診に付き添った父親から「最近、Aは親の言うことを聞かないし、あまり口をきいてくれません。家では自立して間欠的自己導尿を行っていますが、学校でもやっているのか心配です」と発言があった。A君の水分摂取や運動の状況は以前と変わらない。

外来看護師の対応で最も適切なのはどれか。
  • 1. 導尿の必要性をA君に説明する。
  • 2. 学校での導尿の状況についてA君と話す。
  • 3. 父親に、親が学校に行って導尿を実施するよう伝える。
  • 4. 導尿の手順が書かれた表を渡し、できたところにA君にシールを貼ってもらう。
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