状況設定問題(192問) 小児各期における健康増進のための看護

第114回 午後104問

次の文を読み問題2に答えよ。
A君(12歳、男児)は、肥満を心配した保護者に連れられて来院した。A君と保護者は、医師から「1日の食事内容を毎日記録し、1週後に再診してください」と説明された。

既往歴と家族歴:特記すべきことはない。

生活歴:スナック菓子などの間食を好む。時間があればポータブル型のゲーム機でサッカーゲームばかりして、就寝時刻は毎晩午前0時を過ぎる。A君は、学校生活は楽しく思っているが朝起きられず遅刻して登校することが多い。また、運動することが嫌いなため運動の習慣はない。

身体所見:身長153.0cm(標準152.4cm)、体重61.7kg(標準44.1kg)。血圧100/60mmHg。心音と呼吸音に異常はない。腹部は平坦、軟で、肝臓と脾臓を触知しない。

問題2
A君の1週間の食事内容の記録によると、野菜が不足し、高カロリーな菓子類や甘い飲み物を好んで摂取していることが判明した。A君と保護者は「食事内容を見直し、体重を減らすことが大切です」と医師から説明され、食事摂取基準のパンフレットを渡された。パンフレットには、学童期の脂質エネルギー比率(%エネルギー)は20~30%と記載されている。A君が診療を終えて帰宅する際、保護者は看護師に「痩せるために脂質は可能な限り0%にしないとだめですね」と話した。

脂質エネルギー比率(%エネルギー)に関する看護師の助言で適切なのはどれか。
  • 1. 「標準的な目標量である25%程度が良いですよ」
  • 2. 「当面は35%くらいだとストレスがないでしょう」
  • 3. 「その通りです。0%に近づける努力をしましょう」
  • 4. 「10%程度で成人になるまで続けるのが効果的です」
  • 5. 「脂質は急に減らさず、野菜の摂取で栄養を補いましょう」
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