第114回 午後19問

解答・解説

1.　褥瘡の予防

臥床患者の褥瘡の予防には体圧分散マットレスなどを使用する。

2.　尖足の予防

長期臥床患者は、アキレス腱が縮むことで尖足を起こすリスクがある。図のAの位置にクッションを挿入し足底を支えることで予防につながる。

3.　腓骨神経麻痺の予防

下肢は外旋位になりやすく、同一体位で長時間臥床していると腓骨頭が圧迫され腓骨神経麻痺が起こる。この図で腓骨神経麻痺予防に使用されているのは、膝の下に挿入されているクッションである。

4.　深部静脈血栓症の予防

深部静脈血栓症の予防には弾性ストッキングやフットポンプなどが用いられる。クッションの挿入では予防できない。

臥床患者に対して、褥瘡や拘縮などの有害事象を予防し、安楽に過ごせるようクッションなどを使用して体位を整えることをポジショニング（体位保持）という。