彼女?それとも…?イマイチ先生の事情|マンガ・ママナースもも子の今日もバタバタ日誌(190)

(これまでの話は▶コチラ

今市先生とあの女性の関係は…?

 

流れでなぜか今市先生の話を聞くことになったくるみ。先生の悲しい過去に触れ、涙腺ダムが決壊し涙を流します。

「それで先生医者を目指したの?」とくるみが聞くと、「それが…そういうわけじゃなくて 僕は本が好きだったし」と先生は話始めました。「文系だったので…それに医学部ってお金かかるし なろうなんておそれ多くて…」今市先生は、働きながら行ける夜間の大学に通っていました。その時偶然、

今市先生のお母さんが入院していた時にお世話になったあの先生に再会しました。なんとどうしてるか心配して会いに来てくれたと言うのでした。「うちのスタッフが君をここで見たって言ってね…大変そうだね」と声をかけてくれる先生に今市先生は、(母が亡くなってからも僕のこと心配してくれるなんて…)と思いました。実は仕事が過重労働でまいっていたところだった今市先生に、その先生のクリニックで働くことを打診されました。

そして、先生のクリニックで看護助手や受付として働くことになりました。「そこで出会ったの!?」と驚くくるみに、「………そう」と気まずそうに答え、「しかも…その先生の娘さん…なんだよ」と続けて言いました。

それを聞いたくるみは(うわーキッツー、キッツー)(韓ドラかよ!!)と思わず心の中でツッコみました。「な…なるほど」と返したくるみに、今市先生は「………で」と続けました。「彼女は1人娘で跡を継ぐ婿を探してたわけ。医者のね。それとは別に僕は医者になりたい気持ちが芽生えてきて」

「彼女のこと好きだったわけ?」と聞くくるみに、今市先生は「うーんちょっとはあったかも…やっぱり育ちのいいお嬢様で憧れたよね。ピアノとかバイオリンとかやってたし」と答えました。しかし医者になろうとしたのは全然別で、当時彼女は他の男性(医者)と付き合っていて、今市先生は眼中にないようでした。そして今市先生は、ほぼ独学で苦心の末、五浪にして医大に合格しました。合格通知を見て、先生は泣きながら「母さん…やった、やったよ」と言いました。

当時付き合っていた医者に浮気され、挙句フラれた彼女は「実はずっと…好きだったの」と今市先生に告白してきました。先生は初めのうちは「あの…僕…さすがに院長先生とのお嬢さんとはその…」と断っていましたが、「あなたなら大丈夫よ!!」と励ましたり、勉強の日々が続く中、お弁当を作ってくれたりと、身の回りのこと先回りして色々やってくれる彼女に次第に気持ちが揺れていきました。

彼女は彼女で色々抱えているようでした。「私ね…医者になろうと頑張ったけど駄目…ママに似たのね高校の時、メンタルにきて諦めたの。だから医者のお婿さん見つけてあげることしか親孝行できないの」と悩みを打ち明ける彼女に、今市先生は(キレイ事じゃないんだな…)と思い、クリニックの大変さや重要さをわかっている彼女となら一緒にやっていけるかもと考え、「…僕でよかったら」とOKしました。

そうして付き合い始めて数年…今市先生が彼女の価値観についていけず、すれ違いが続いて2人は別れてしまいました。ところが離婚してずっと会っていない先生の父が病にかかり援助を求めてきました。「息子さんにみてもらいたいと本人が…」という病院スタッフからの電話に今市先生は「えぇっ」と驚きました。「父さん…俺大学あるし金もないんだ…だから面倒みれない…」…とは言えない今市先生は(母だけでなく父もガンか…)と「すまんな…他に頼れる人がいなくて…」と申し訳なさそうに話す父を見て思いました。

そこへ、「大丈夫よ 私がみるわ」と別れたはずの彼女がやって来ました。急に来た彼女に今市先生は驚きましたが、「お父さん私が彼に代わって色々お世話させていただきますね」と話を進められてしまいました。「えっ…あの…」と困惑する今市先生とは反対に、先生の父は「この人はおまえの恋人か何かか?」と嬉しそうに聞きました。

「…あ…………」と気まずそうな今市先生を遮り、「ええそうなんです」と彼女が答えました。続けて「結婚するつもりでおつきあいしてるんです、私たち」とにっこりと答えました。今市先生はそれを聞いて、驚きと恐怖が入り混じった表情を浮かべました。

 

 

☆『ナースのチカラ~私たちにできること 訪問看護物語』第4巻発売☆

月間『フォアミセス』で連載中の『ナースのチカラ~私たちにできること 訪問看護物語~』の4巻は絶賛発売中!

看護roo!での試し読みはこちらから

 

ナースのチカラ4巻の書影

 Amazonで購入する 

1巻2巻3巻Kindle版も発売中!

 

『おうちで死にたい~自然で穏やかな最期の日々~』

1巻2巻3巻4巻5巻Kindle版も発売中!

 

【著者プロフィール】

広田奈都美(ひろた・なつみ) HP

漫画家・看護師。某地方総合病院にて勤務後、漫画家としてデビュー。著書は「僕達のアンナ」(集英社)、「お兄ちゃんがコンプレックス」、「ママの味・芝田里枝の魔法のおかわりレシピ」(秋田書店)他。

 

看護roo!での他の連載

ブランク16年の私が看護師に復帰した話

おうちで死にたい~訪問看護の現場から~

モンスター患者~みんなが困り果てた金田さんのこと~

SNSシェア

コメント

0/100

マンガトップへ

掲示板でいま話題

他の話題を見る

アンケート受付中

他の本音アンケートを見る

今日の看護クイズ

本日の問題

◆整形外科の問題◆腓骨神経麻痺の予防や早期発見のための看護で適切なものはどれでしょうか?

  1. 手術後、患側下肢に弾性ストッキングを着用する
  2. 下肢が外旋位にならないように、肢位を調整する
  3. 第4趾と第5趾間の知覚異常の有無を観察する
  4. 足趾、足関節運動の必要性を説明すれば、運動が可能かは確認しなくてよい

653人が挑戦!

解答してポイントをGET

ナースの給料明細

8978人の年収・手当公開中!

給料明細を検索