【マンガ】それでも看護をする理由~Case.3 ゆい~(6)

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同期の萌が作ったおにぎりを見て、気がついた2年目ナースのゆいは…。

 

同期の萌が作ったおにぎりを見て、ひらめいた2年目ナースのゆい。引き出しに入った食事を見つめ、佐倉さんへ、「このおにぎり、ご自分で食べるんですか?」と聞きました。佐倉さんは、「食べませんよ。」と言いました。

 

 

 

「じゃあ他の方の…」と問いかえると、「そうよ、あの子が…。花江が食べるのよ。」と言いました。

 

 

 

ちょうど病室に入ってきた娘の花江が、「母さん?何の話してるの?」と聞きました。「あぁ 花江。仕度はできたの?お弁当いるでしょ、持ってきな。」と言いました。そう言われ、引き出しに入った食事をみて花江は、過去を思い出しました。

 

 

 

まだ花江が学生時代だった頃。佐倉さん親子は、義姑の家に住んでいました。夕飯の鮭を配膳すると、「は?ブリじゃないのかい?アンタの頼みでマサオが死んでも置いてやってんだよ?しっかりしとくれ。」「ぼく鮭嫌い~」と家族から文句を言われました。

 

 

 

配膳を終え、部屋に戻ると、佐倉親子は、ししゃもをおかずに食べていました。「何で私たち鮭食べれられないの?こういうの「冷遇」っていうんでしょ?父さんが死んだ途端、ひどい扱いだよね。」と姑たちの態度に悪態をつきました。「コラ!」と怒る母をよそに「こんなんじゃ全然足りないよ。」とつぶやきました。

 

 

 

佐倉さんは、大きなため息をつくと、ししゃもを1尾、花江にあげるのでした。「まったく、わがままに育っちゃって…。こんな田舎じゃししゃもだって贅沢品だよ?」と言いながら食事を続けるのでした。

 

 

 

食事の後片付けを終えた、佐倉さんは残りものを見て、(鮭なら残すと思ったんだよね)となにかを作り始めました。

 

 

 

佐倉さんは、残った鮭をごはんに乗せると、おにぎりを握りました。姑が「アンタ遅いから風呂の栓抜いちゃったよ。」と声をかけられ、おにぎりをさっと隠しました。家が静まると、佐倉さんはこっそり部屋を出ていきました。

 

 

 

そして、(ここなら…きっと見つからない)と引き出しに食事をそっと隠しました。翌日、バタバタと学校へいく仕度をする花江。

 

 

 

そんな花江を見て「ったく…仕方ない子だよ…。」と言いながら、昨日の引き出しから包みを取り出すと「ほらっおにぎり。鮭入ってるよ。」と花江に手渡しました。そんな過去の出来事を思い出した花江。

 

 

 

「早くしないと、また学校遅れるよ!」という目の前の母をみて、花江は、「…そうだったのね…。よくこっそり作ってくれて…。母さんはずっと母さんだったのに…。」と後悔したようにつぶやきました。

 

 

 

「当たり前でしょう。なに言ってるの。」という母は、昔の若い母のように見えました。

 

 

 

佐倉さんが引き出しに隠したおにぎりには、花江さんへの気持ちがたくさん詰まっていたのです。そんな2人を見守りながら、涙するゆいなのでした。

 

【7】(最終話)に続く

 

※編集部注:作中の描写で、マスクの着用など感染対策が不十分なところがありますが、漫画としてのわかりやすさを重視しております。その点ご理解の上、お楽しみください。

 

 

【マンガ:小暮さきこ】

漫画家・デザイナー。

2008年に漫画家デビュー。

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原案:坂本綾子(看護roo!編集部)

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