死ぬということ|マンガ・ぴんとこなーす【264】

おじいちゃんの最期に向き合うお孫さんに、ナスさんが語ったこと。

タイトル:死ぬということ

ナスさんにはとても印象に残っている患者さんとご家族がいる。Nさんは70代で脳出血を発症、看取り目的で入院していた。入院後から交代で付き添っていたご家族も感じの良い方々だ。これは、じいちゃんの最期を受け止めようとしたご家族の話。

ある日Nさんのお孫さんから「こんなこと聞くなんて変と思われるかもしれませんが、じいちゃんって…どうやって亡くなるんでしょう?」と質問をうけたナスさん。昼はNさんの娘さんが、夜はお孫さんが交代で付き添いをしていた。ナスさんは部屋を変えて面談室で話をすることにしたのだ。

お孫さんは、「人はどうやって死ぬのか聞きたい。調べてみると怖いことしか書いてなくて…。看護師さんなら知ってるかもって思って。」と涙をためて言った。ナスさんは、「医療や看取りって色んな情報があって見てると不安になっちゃうよね。まずNさんは酸素のマスクをつけてるでしょ?肺にすごく良い酸素を送って体の中の酸素の量を保っているの。」と説明を始めた。

「それでも徐々に呼吸が弱くなって、酸素自体が吸えなくなって、心臓の動きも弱くなって血管に血液が送れず血圧が下がって、おしっこが出なくなる。人によってその順番はばらばらだけど全身の色々な機能が停止して、心臓が止まる。それを私たちは死亡と呼んでいます。」と説明した。「それは苦しくないんですか?」というお孫さんの問いに、「今のじいちゃんの顔を見てると苦しいようにはみえないよね。」と冗談も交えながら伝えた。

「いつ亡くなるか…とかは分かりますか?」という問いに、「こればっかりは神様しか知らないでしょうね。」と答えると、続けて「意識がなくても耳だけは最後まで聞こえてるって言われてます。だから一緒にいる間にたくさん話しかけて、思い出話をしてください。じいちゃんにはきっと最高のお土産になる。」と手を握った。お孫さんは安心したように笑いながら、「はい!たくさん話します!」と言ったのだった。

ほどなくしてNさんはなくなり、ご家族も最期の瞬間に立ち会うことができた。このときご家族が、「死」について考えてくれて疑問に思ってくれたことがナスさんは嬉かった。日本ではタブーにされがちな「死」の話を色んな人が考えて知ってくれたら、看護師の経験が少しでも役にたったら、見送ってきたあの人たちも喜んでくれるかなぁ』と思うナスさんなのでした。

 

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【著者プロフィール】

ぷろぺら(@puropera44

現役で病棟看護師やってます
ぴんとこなーすをどうぞよろしくお願いします!

Twitter[https://twitter.com/puropera44

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