師長の背負っているもの|マンガ・ママナースもも子の今日もバタバタ日誌(19)

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体調が悪そうな師長が心配なもも子。おまけに「私のせいで師長が悩んでいる」ってどういうこと?!

体調が悪そうな師長が心配なもも子。「最近疲れているだけ、いいから仕事に戻って!」と怒鳴られても、「顔色悪いですし、検査したほうが…」と食い下がる。しかし、師長はもも子に「あなたも私の悩みのタネのひとつなのよ!」と怒鳴りつける。

「エ?わ…私が悩みのタネ…!?私のせいで師長が悩んでるってコト!?」ショックを受けながらも、「何かあったら呼んでください」と言い残してその場を辞すもも子。退勤後、息子におっぱいをあげながら、もも子は考える。「うーん、師長が私のせいでねぇ…」

「ってそりゃこっちの台詞だよバカヤロー!」内心で叫ぶもも子。「私のこと散々いじめといて悩んでるってなんなの?」師長への怒りは収まりません。とはいえ、もも子としても、師長の体調が悪いのことは気の毒。同僚に師長の体調について尋ねてみるも、「別に変わらない」というそっけない返答だった。「まあ、一時的なものかもしれないし…」

師長のことを考えているもも子に、声をかけてくる人が。その人は青木師長。前任の外来師長で、本来ならもも子は産休からの復職後、この人の元で働くはずだった。それが急な異動で師長が交代し、叶わなかったのだ。「お元気そうね、一緒に働きたかったわ」と朗らかな青木師長。この人になら体調が悪い浜田師長の話をしてもいいかも、と思いつく。

「実は浜田師長のことでご相談が…」もも子が切り出すと、「あーっ、浜田さんね…」と青木師長は意味深な顔。「何かあるんですか?」と尋ねるもも子に、「長くなりそうだから後でね」と、終業後に会う約束をしてくれる青木師長なのだった。

青木師長いわく、浜田師長の「ママナースいじめ」は師長の間でも話題になっているとのこと。「あなたもやられたの?」本来は浜田師長の体調のことを相談したかったもも子は、「そっちか」と思いながら「まあそうですねえ…」と生返事。「何回も注意しててその時は一時的にやめるんだけど…今回またやってるのね」と状況を確認する青木師長。もも子は素朴な疑問として、「浜田師長にもお子さんいらっしゃるんですよね…?」と尋ねる。「でも全然自分で育ててないから。全部義母任せらしいわよ」

「理由はどうあれまたママナースいじめやってるのならいけないことよ。部長に報告したほうがいいと思うわ」と青木師長。困惑するもも子に、「どうする?私が報告しようか?」とたたみかける。「どうしよう…告発なんてしていいのかな?!なんだか面倒なことでになりそうで怖い…」と、もも子はすぐにははっきりした返事をすることができないのだった。

 


【著者プロフィール】

広田奈都美(ひろた・なつみ) HP

漫画家・看護師。某地方総合病院にて勤務後、漫画家としてデビュー。著書は「僕達のアンナ」(集英社)、「お兄ちゃんがコンプレックス」、「ママの味・芝田里枝の魔法のおかわりレシピ」(秋田書店)他。

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