神戸の7病院などが患者データを共有 横のつながり強化で最適な医療の実現へ|ナース知っ得ニュース

【週刊】ナース知っ得ニュース 2014/8/6号

 

神戸市や、同市の医療産業都市にある7病院などが、電子カルテや診断画像などの患者データを共通の情報システムで共有する方針を確認しました。

これにより、患者さんごとの治療方法の最適化や、先端医療の素早い患者さんへの情報提供などの実現を目指します。

 

神戸の7病院など、患者データを共有、最適な治療狙う(日本経済新聞)

 

神戸の7病院などが患者データを共有 横のつながり強化で最適な医療の実現へ

 

患者データの共有で最適な医療提供を

先の7月31日、神戸市立医療センター中央市民病院などは、メディカルクラスター連携推進委員会を立ち上げ、初会合を開催。患者データである電子カルテや診断画像などを、共通の情報システムによって共有し、患者さんごとに治療方法を最適化することが目的の一つです。

 

また、臨床研究や治験を共同で実施できることから、先端医療をこれまでよりも素早く患者さんへと提供することが目指されています。具体的には、がんを早期発見できたり、不必要な治療をしなくとも済むようになったりするといいます。

各病院が連携することによって、臨床研究を効率化されるというメリットもあるようです。

 

患者データの共有 早期の実現が目指される

会合では、各病院が連携して患者データを共有する指針を実現するための具体的な策も話し合われました。調達コストを削減するために医療機器を共同発注することや、医療人材を育成するため、市内の大学と協力することなども合意。今月8月中に、連携の枠組みを企画・実施する組織が設けられ、早期実現が目指される見通しです。

 

国が進めるネットワーク構築

厚生労働省は、近年、患者データの共有のため、病院や診療所などでネットワークを構築する方針を進めています。患者さんの情報とは、治療歴や処方薬などの診療情報のこと。データ共有により、転院や在宅療養へのスムーズな移行が実現でき、患者さんにとっても利便性がよくなり、健康も増進されることが目的とされています。

 

医療制度改革においては、2025年までに新たな体制をつくるために色々な施策が立てられていますが、その中でも病院間の役割分担において、患者データ共有は大きく貢献しそうです。

 

(参考)

自立分散協調の思想(WirelessWire News)

第32回社会保障審議会医療部会資料 病床機能報告制度及び地域医療ビジョンについて

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