京都から11時間!長崎県上五島の看護師生活|へき地・離島ナースリレーコラム【4】

へき地・離島で働く看護師リレーコラム。

4回目は、長崎県の上五島(かみごとう)で働くあさみさん。

離島での生活や現地の人たちの様子についてお書きいただきました!

 

(寄稿協力:特定非営利活動法人ジャパンハート)

 

もはや海外の方が近いかも…

上五島にある上五島病院で働いている“あさみ”です。

 

なぜ上五島にいるかというと、医療物資やスタッフ数が十分とは言えない環境で、今までの経験を活かしながらも、新しい知識の吸収や考える力、コミュニケーション能力も養いたかったからです。

 

私は10年間、神経外科小児科で働いていました。場所は京都だったんですが、今いる上五島は、やっぱり京都とはすべての環境が違います。最初なので島での生活面のことを書きたいと思います。

 

上五島に限らず、離島はどこもそうなのかもしれませんが、移動はとても大変です。特に島外へ出るときは結構おおごとなんです。

 

地元の人はもう慣れているのかもしれませんが、私が初めて上五島に来た時に感じた疲労感はかなりのものでした(笑)。私が住んでいた京都からだと、博多駅まで約3時間新幹線に乗って、バスで港に移動。その後、フェリーで6時間半くらい乗らなければいけません。しかも一日1便の夜行です…。「ここもある意味海外だ、いや近場の海外の方がもしかしたらスムーズかも!」と思うほど。

 

これから新たに始まる研修に対する緊張感もあったと思いますが、船酔いをしてしまったりもして、島の港に着いたときにはもうへとへとでした。

 

ちなみに、博多駅から特急で佐世保港や長崎港まで行き、そこからフェリー(1日複数便)で上五島に行く手段もありますが、移動の手間を考えると、博多から夜行便に乗るのが楽といえば楽です。

 

上五島の港に着く頃にはへとへと…

 

自然に影響される勤務シフト

島では、自然の影響を大いに受け、自然によっていろんなことが左右されることが多いことに驚きました。まず、風が強ければ船が出ない。例えば患者さんが島外の病院に行く時も船を利用しますが、移動する日の天気はどうか? 船は欠航しないか? など都会とは違った心配もあるのです。

 

また、最近はそれほど多くないようですが、台風直撃の可能性があるときは大変です。

 

(実際には直撃は免れましたが)被害が大きいと予想される地域に住むスタッフの勤務変更を考える必要があったり、対策マニュアルに則って院内にスタッフが待機したり…。自然の猛威によって、甚大な被害が出るのです。

 

こんな穏やかな景色が恐怖に変わることもあります

 

私が上五島に来る前、関東でもゲリラ豪雨というものがありましたが、それでも自分の生活に支障をきたすほどの被害はほとんどなかったように思います。

 

最近は様々な地域で台風による多大な被害がありましたが、ここに来なければ私もそのような被害が実際にどれくらいのものなのか、想像できなかったかもしれません。想像できなければ被害を最小限にするにはどうすればよいのかと考える(意識する)こと、実際に行動をとることもできないと思います。

 

とりあえず、みんな親切です

あとは出かけると元患者さんや家族、病院のスタッフなどに会うことも多いですね。

 

私が気づかなくても後になって声をかけられることもあります。同時期にジャパンハートの研修を始めたSさんは活動的で、自転車でいろんなところに繰り出していました。びっくりするくらい遠いところまで「余裕ですよ!」と出かけては、様々な人に目撃されていました(笑)。

 

また、半年の研修期間中に何組かの友人がわざわざ訪ねてきてくれました。その友人達が口を揃えていうのは「島の人に助けてもらった」ということ。

 

船の時間を調べていると声をかけてきてくれる。重い荷物を持っていたら代わりに持ってくれる。行きたい場所が分からないと教えてくれる。

 

車に乗せてもらって連れて行ってくれた人や、釣りに行った友人は、釣った魚をたまたま近くにいたおじさんが自ら捌いてくれたと言っていました!

 

気軽に声をかけてもらえるありがたさ。この島に来て経験したことのひとつでした。普段忙しく日々を過ごしていると忘れがちですが、とても大切なことですよね。

 

私も日々の生活(悪行…)を反省するとともに、人に気持ちを向けられる人になりたいと思いました。

 

悪行も浄化される!? きれいな海

 

次回は、島根県の隠岐島(おきのしま)で働く“キコ”さんにお話いただきます。お楽しみに!

 

■寄稿協力

特定非営利活動法人 ジャパンハート

 

2004年に代表の吉岡秀人医師が設立した国際医療ボランティア団体。今回紹介したへき地離島への医療研修は国際看護長期研修の一つで、ミャンマーでの医療研修も含め1年間のプログラムとなっている。ほかにもカンボジア、ラオスでの医療支援や医療者育成支援など、さまざまな支援活動を行っている。医療者が参加できる活動として、子どもや貧しい人々のために巡回診療や手術を行う、3日~7日程度の休暇で参加が可能な国際医療短期ボランティアなどがある。

 

ジャパンハート公式サイト

国際看護長期研修専用サイト

 

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