看護師のシフト。「希望が全部通る」「出るのが早い」“ストレスゼロ”な勤務表って存在するの?



看護師にとって、仕事へのモチベーションや心身の健康まで左右するのがシフト表。

重要な分、悩みも多く「希望を出せないし、希望を出しても通らない」「出るのが遅い」「不公平感がある」「業務がまわらない組み合わせになってる…」など言い出すとキリがありません。

 

「まぁ…師長だってシフト組むの大変なんだから、全部を叶えるのは無理でしょ」と諦めていませんか?

…全部叶えてくれる師長、存在しました!!

 

伊藤師長の写真

 

この連載では、伊藤さんのシフト作成の秘訣とシフトに込めた思いについて3回にわたりご紹介します。

ライター:白石弓夏(看護師)

 

 

 

シフトが出るのがとにかく早い

伊藤さんの場合は、勤務開始の10日前までには必ずシフトを発表するそうです。

また、シフト発表の10日前まで、勤務希望を受け付けてくれます。

 

■例(7/1からの勤務の場合)

6/10…希望〆切

6/20…シフト発表

7/1…勤務開始

 

「プライベートの予定はもちろんですが、勉強会や研修会は特に、決定が直前のこともありますよね。

あとから変更される方が大変なので、ギリギリまで待っています」と伊藤さん。

 

私が以前勤務していた病院では、毎月5日が希望提出の〆切でした。

その後、シフトの発表はだいたい25日前後。

月によっては、月末に発表、ということもありました。

 

伊藤さんは、どうしてこんなに早くシフトを作ることができるのでしょう?

 

 

■シフト作りの正確さが、早さの秘訣!

伊藤さんのシフト発表が早いのは、看護部長・院長・事務長のチェックでほぼ修正が入らないことに起因しています。

 

診療報酬上の要件や、連休の回数、有休取得率、夜勤にリーダーがいるか、などシフトを発表するにあたり考慮すべき要因は多岐にわたります。

 

これらについて、病院管理者複数人で確認し、調整をしてからスタッフに発表するのが通常の流れ。

しかし、伊藤さんは、

…管理者による修正がほぼゼロ!!

 

なので、通常の流れより5日も短縮できているそうです。

 

伊藤師長のシフト作りがいかに早いかを通常のシフト作成と比較する図

※伊藤さんが自宅で飼っているインコをイラストにあしらっています。

 

なぜ修正がゼロなのかというと、最初に作成したシフト表が全ての要件を満たしているからなのです。

伊藤さんは「シフトはスタッフにとって大切なものだから、自分の業務の中でも一番重要なタスクの一つ」と言います。

修正が入らないシフトが作成できるよう、シフト作成ツールについて勉強したりととにかく努力してきたそうです。

 

 

勤務希望に制限がなく、希望は全て通る

伊藤さんはなんと、申請できる勤務希望の日数制限を設けていません。

しかも、提出された希望はすべて通しているというのです。

 

病棟によっては、月に2~3日までと決められている場合も多いのではないでしょうか。

どうしてそんなスゴ技ができるのでしょう?

 

 

スタッフが不公平感を持たないシフト作りを徹底

もちろん、まったく何の工夫もなく、無制限に希望が通っているわけではありません。

伊藤さんいわく、「不公平感をなくすことで希望は全部通せる」とのこと…。

(えっ…、どういうこと?)

 

たとえば、水木亜美さんという看護師がいます。

ほかの人が土日連続の休み希望を何回も出している一方、水木さんだけが土日に毎回出勤しているとします。
 

勤務表を見上げながら、悩んでいる看護師のイラスト

 

すると、「土日に休み希望を入れないと、休めないの!?」と水木さんは不安に思います。

予定があるわけではないのに、土日に休み希望を出すようになってしまいました。

 

スタッフが不公平感を感じるシフトを作ってしまうと「予定がなくても、とりあえず休み希望を出しておく」ことが習慣化されてしまうそうです。

 

つまり、最初から不公平感のないシフトが発表されることが重要!

伊藤さんは、この3つが達成されるように、シフトを作っているそうです。

 

・有休公休を残さない

・土日連続勤務にはしない

・夜勤回数と休みの数はスタッフ間で平等に

 

また、明けの希望を入れてきた場合には必ず次の日は休みにし、研修や連休の後も勤務がきつくならないようにシフトを組んでいるそうです。

 

まだ自分のペースをつかめていない新人看護師の場合には、連休を使い1泊2日の旅行に出かけたはいいけれど、3日目に体調不良で休んでしまうこともあるそう。

伊藤さんの場合は、連休後の勤務も先回りして休日を入れたりと調整しているそうです。

 

 

スムーズに業務が回る組み合わせ

伊藤さんの病棟では、月火水が比較的忙しく、その曜日にスタッフの人数を多めにする配慮もしている、とのこと。

さらに、スタッフの能力によってバランスが取れるようにしています。

 

新人看護師同士がペアになってしまわないことはもちろん、「看護師経験年数」「その部署での経験年数」「独り立ちしているか」「人と同じペースでできるか」「リーダー業務ができるか」など、総合的な実務能力でペアを判断しているそうです。

 

しかし、師長という役職上、そこまで現場にいないからわからないのではないか?と思ったのですが、伊藤さんいわく「いつもナースステーションにいるし、メンバーの状態は肌感でも把握しています」とのこと。

 

師長がナースステーションで看護師たちと会話をする図

 

私のイメージでは、師長さんは「自室にこもって作業している人」という感じだったのですが…。

スタッフの満足度が高いシフト作りには、スタッフとのコミュニケーションが欠かせないと言います。

どんなふうにスタッフに協力を仰いでいるのか、その背景は次回ご紹介します。

Illustration/宗本真里奈

編集/坂本綾子(看護roo!編集部)

 

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