DMAT隊員が災害派遣後に強いストレス―関東・東北豪雨、東日本大震災後の調査
災害派遣医療チーム(DMAT)の隊員のうち数人が、派遣後に強いストレスを受けたと判定されたことが、日本DMAT事務局 の調査で分かりました。
被災者を救う活躍が注目される一方で、看護師ら派遣される側の負担も注視する必要がありそうです。

事務局によると、調査は2015年9月の関東・東北豪雨で被災地入りした隊員に対して実施されました。「無力感」「悲しみ」「怒り」などの精神的な苦痛の程度を専門の手法を使い数値化する方法で行われ、被災地入りした隊員の約半数の166人から任意で回答を得ました。
東日本大震災後にもPTSD症状
DMAT隊員のストレスについては、東日本大震災後にも調査されています。国立病院機構災害医療センターなどは東日本大震災直後の2011年3月に活動したDMAT隊員を対象に同年4月に調査を実施し、活動内容や震災報道のテレビ視聴状況、「無力感におそわれた」など13項目を質問しました。
さらに同年7~8月に追加調査を行い、心的外傷後ストレス障害(PTSD)症状の診断基準となる「再体験」「回避」「覚醒亢進(こうしん)」について尋ねました。
テレビ視聴時間が長い隊員ほど症状強い
その中で回答が得られた173人のうち約6%でPTSDの疑いがありました。さらに、同年4月の質問で心理的苦痛が大きかった人、震災関連のテレビを視聴する時間が「1日平均4時間以上だった」と答えた隊員にPTSD症状が強く見られることが明らかになりました。
事務局が隊員へのメンタルサポートを実施
東日本大震災当時の状況を踏まえ、事務局では、関東・東北豪雨の派遣でストレスが強いと判定された隊員も同じような症状が出る恐れがあるとして、1カ月後、3カ月後を目安にさらに調査しています。これまでのところ、状態は落ち着いているそうです。
事務局では今後も災害時に被災地に派遣された隊員に同様の調査を実施する予定で、必要に応じて医療機関での受診や適度な休息を勧め、隊員が心的ストレスを原因として離職、休職するのを防ぎたいとしています。
(参照)
災害派遣後に強いストレス 隊員の追跡調査で判明(47NEWS)
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