四六時中、仕事のことが気になって考えてしまう|バク先生のナースお悩み相談室【23】

タイトルイラスト

SNSで人気の精神科専門医バク先生が、ナースのお悩みに答えます!お悩みはこちらで受付中。

バク@精神科医

精神科専門医

 

今回のお悩み

お悩みナースのアイコンイラスト(大学病院・2年目)

2年目看護師です。1年目のときはインシデントまでは行かなくても、注意不足や申し送り・報連相のできなさを指導されることが多かったのですが、最近では自分なりにいろいろ工夫したりして何とか業務を回せるようになってきました。

 

ですが、業務中の緊張感や「何かミスしていないか?」という心配が終業後や休日もずっと残り、一日中、仕事のことが気になってしまい、心身が休まりません

 

「仕事のことは考えないようにしよう!」とは思うのですが、気づいたら勝手に考えている状態で、疲れが溜まってしまいました。でも、無理やり考えないようにするのも逆に不安です。

 

私のようなタイプがオンとオフを上手に切り替える方法を知りたいです

 

バク先生アイコンイラスト

責任感が強くて、仕事に真剣に向き合っているということが伝わってきます!

 

けど、休日くらいは身も心もしっかりと休みたいですよね。

 

実は私も似たタイプですので、私が日頃から実践している「オンオフ切り替え法」をお伝えします!

 

 

休まらない感覚が24時間×365日…原因は?

こんにちはバクです。1年目だからこそ少しのミスもかなり強く指導されてしまったように感じたのかもしれないですね(実際厳しい指導だった気もしますが…)。

 

しかし、その結果インシデントは起こさずにすんでいますし、 2年目になって業務を回せているということからも、1年目の苦労を糧に、実際に相談者さんは大変な努力と工夫を積み重ねられたのだと思いました

 

まずは、そこまで頑張った自分自身を、ぜひ認めて、褒めましょう

 

さて、今感じている「休まらない感覚」ですが、これはあなたが真剣に仕事に向き合い、「二度とミスをしないぞ」という強い責任感を持ったことが原因で、「24時間勤務×365日」状態になってしまっているんだと思います。

 

ミスをしないようにしよう!と真面目なことは本当に素晴らしいことです。

 

ただ、今はその危機管理センサーが優秀すぎて、オフにするスイッチが見つからなくなっている状態なんじゃないでしょうか。

 

しかも厄介なことに、人間の脳は「考えないようにしよう」とすると、かえってそのことを意識してしまう性質があります(これを「シロクマ効果」と言います)。

 

ですので、無理に打ち消そうとすると、どんどん脳が仕事でいっぱいになってしまいます。

1日中仕事のことを考えてしまう看護師のイメージ画像

「退勤の儀式」を作ってみよう

私は前の回で退勤時の儀式をしている、と書きましたが、あなたも「退勤の儀式」を作ってみてはどうでしょうか?

 

1気になっていることを帰る前に書き出す

帰る直前に、気になっていることや、明日のタスクをメモに全部書き出し、「ここに記録したから、思い出さなくてOK」という練習をしてみる。

 

2物理的なスイッチを作る

更衣室でユニフォームから私服に着替えるとき、あるいは病院を出て最初の一歩を踏み出すとき、「ここからは私の時間」と心の中で唱えて、意図的に境界線を引くスイッチを押す

 

私もクリニックを出るときには白衣を脱いで「よっしゃ!ラーメン食べてただの人(バク)に戻るか!」と言って、休診日にはクリニックとの境界線スイッチを押しています。

 

じゃないと頭がずっとオーバーヒート状態になってしまうのです…(私も過去にあなたと同じことで悩んでいました)。

 

3仕事に対しての心配が出てきたら「保留」する

帰宅後に仕事のことが頭に浮かんだら、「その心配事は明日の朝8時に考える!」と決めて、思考を明日の自分にパスする練習をしてみましょう。

 

未来の自分に仕事を託すだけなので、「申し訳ない」という気持ちにはなりにくいんじゃないでしょうか。

どうしてもスイッチオフにできないときは筋トレ!

でも簡単に脳の癖は治らないです。

 

いきなり「絶対仕事のことを考えない!」としようとしたら、上記の通りむしろ浮かびやすくなりますし、明日の自分にパスしても何回もボールが戻ってくることも最初はあると思います。

 

ということでややスパルタな切り換え方を提案して終わろうと思います。

 

思ってしまうのが止まらないときは筋トレをしてください。

 

その場でもも上げ(腕振り付き)とか、膝を90度まで曲げてそこでホールド5秒してからゆっくりとあげるスクワット、プランクなど。

 

あなたの筋力がわからないので正確な回数や時間などは提示できませんが、とにかくこれらを限界までやってみてください。呼吸が荒くなり、動悸もし、汗だくになりますし、多分最初は倒れ伏します。

 

人間、肉体が限界まで疲れると細かいことを考えられなくなるので、強制的にそういう状態まで自分を追い込みましょう。体力もつくので一石二鳥、筋肉がついてきたら何かよくわからない自信もつくので一石三鳥です。

 

最後に。

 

今の辛さは、あなたがプロとして成長しようとしているからこそ生じている状態であることは間違いありません。

 

あまり自分を責めたりしすぎず、まずは「今日はこれだけやった」という事実はしっかり見て、認めてあげて、自分を褒めましょう。筋トレ後はゆっくり休んでくださいね。

 

執筆

バク@精神科医

ADHDをはじめとした発達障害持ちの元文系。理転した後、無事に医学部に合格。国家試験も何とかクリアしたものの、専攻した内科で適応障害になり休職し、精神科医として無事?復活。精神科でジェンダー外来を通じ自分の性自認が完全に無いことに気付く鈍感さ。そんなアセクシャルながらもご縁があって結婚できた、いろいろぼんやりしている精神科医。
雑誌連載や書籍を出したり、依頼があれば講演会をしたりしながら「生きてみるもんだなぁ」と日々感謝しながら今日も日本のどこかで働いている、はずです。

 

あなたのお悩み・質問を受付中

 悩みを相談してみる

 

 

編集:北井 寛人(看護roo!編集部)

 

SNSシェア

コメント

0/100

キャリア・働き方トップへ

掲示板でいま話題

他の話題を見る

今日の看護クイズ

本日の問題

◆看護技術の問題◆橈骨動脈はどこにあるでしょうか?

  1. 肘の内側
  2. 手首の親指側
  3. 足の甲
  4. 太ももの付け根

1700人が挑戦!

解答してポイントをGET

ナースの給料明細

9107人の年収・手当公開中!

給料明細を検索