看護師にしかできない、患者さんが「ホッ」とする医師へのサポートとは
ナースをいちばん身近で見ている職業は医師かもしれません。
でも、ホンネはなかなか聞きにくい。
看護師にどんなことを思ってる?もっといい仕事の仕方はある?どうしたら職場がうまくいく?
一緒に働くドクターだからこそ言えることを、ホンネで聞いてきました。
医師から看護師へ伝えたいこと【2】 看護師にしかできない、患者さんが「ホッ」とする医師へのサポートとは

医師がなかなか気付けない看護師の良き提案!
我々医師の反省すべき点かもしれませんが、一日中患者さんにつきっきりというわけにはいきません。もちろん毎日の回診の際には患者さんと会話をしてその中から状態や病状の変化を少しでも確認しようと努力しています。しかし中には医師には遠慮して言いたいことを言えない方もいらっしゃいますし、医療に不安を抱えていらっしゃる患者さんも少なくありません。隠された本音が積もりに積もってトラブルに繋がる可能性もあります。
そんなときに話をしやすい看護師さんに漏らす患者さんの「本音」を受け止め、より良い提案をしてくれる看護師さんは本当に心強いものです。
たとえば「Aさん状態はとても良くなりましたけど、足腰が弱って自宅に帰られたときが不安なようです。点滴が終わり次第リハビリを早めに入れたらどうでしょうか?」など、状態だけでなく患者さんの社会的状況も含めて受け止め、具体的な提案をしてくれる看護師さんはとても頼りになります。
専門知識を共有すべく、積極的に質問を
また専門的な手術や処置を継続的に行う患者さんについては、看護師さんもある程度その処置や検査の目的といった知識を共有していただくことが必要になってきます。その時に積極的に我々医師に質問をしてくる看護師さんは「よくみてるんだな」と感心します。
たとえば「今日の処置で新しくドレーンが留置されましたが、これはどこに入っていてどんな目的ですか」と質問があれば、教えることに嫌な顔をする医師はいないと思います。それどころか患者さんのことをしっかりと把握しているんだなと、こちらも安心できます。また、ちょっとしたドレーンの性状変化や量の増減は常時患者さんと接している看護師さんが先に気づくことも少なくありません。
まとめ:何気ない指摘を、日中の早い時間に
「先生、今日はいつもより排液量が少ないみたいですけど大丈夫でしょうか」とか「若干血性になっていますけれど経過観察でよろしいですか?」などといった、何気ない指摘が患者さんの状態を左右するかもしれません。付け加えれば、それを日中の早い時間帯に指摘していただけると、医師としてはありがたいですね(笑)。
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