看護用語辞典 ナースpedia キーワード:拘縮

拘縮とは・・・

最終更新日 2018/02/06

拘縮(こうしゅく、contracture)とは、手指・手・肩・肘・股・膝・足関節などが関節周囲組織の器質的変化により、関節可動域が制限された状態のことである。

関節拘縮は病変部位別に分類されるHoffaの分類がよく用いられる。これによると、関節性、靭帯性、筋肉性、腱性、皮膚性の5つに分類され、関節周囲にある軟部組織の短縮や炎症後の癒着により、関節可動域が障害され、拘縮を起こすと考えられている。

なお、“強直(きょうちょく)”は、関節部の骨および軟骨の変形や癒着が原因で、関節可動域制限が生じている状態のことである。

しかし、現在も関節拘縮の詳細な病態は不明であり、障害されている病変部位を明確にすることは困難である。よって、臨床の場では、発生原因ごとの分類の方が有用である。下記に代表的な拘縮パターンを示す。

【特発性の関節拘縮】 
肩関節でよくみられるが、原因が不明で、すべての方向(前方屈曲、外旋、内旋動作など)の可動域制限があり、既知の疾患が除外されたものである。つまり、原因究明はできていないが、関節拘縮を生じている状態のことである。

【外傷性・術後の関節拘縮】
骨折や筋挫傷、関節包の損傷の修復過程での癒着、長期間の安静・固定期間による周囲軟部組織の短縮などが起こり、関節拘縮を起こした状態のことである。

【廃用による関節拘縮】 
基本的には起居・移乗・洗顔・排泄・入浴などの基本的な生活動作の繰り返しで、筋力や関節可動域は保たれる。しかし、脳疾患や、血管疾患、筋力低下が原因で、安静・臥床時間が増えたために、本来の関節可動域を維持する生活が困難になり、多部位の関節拘縮を生じている状態のことである。

執筆

金谷裕司

自治医科大学  整形外科助教

本ページの内容・監修について
このエントリーをはてなブックマークに追加

ナースpediaのTOPへ戻る

いちおし記事

電池切れ|マンガ・ぴんとこなーす【226】

夜勤明けあるある!夜勤ハイがずっと続くと思いきや… [ 記事を読む ]

【イラストで解説!】消化器系の解剖生理

胆汁は胆嚢から放出されます。では、胆汁を作るのはどこでしょう? [ 記事を読む ]

看護師みんなのアンケート

TV番組、毎週どれだけ録画してる?

投票数:
1294
実施期間:
2019年05月31日 2019年06月21日

院内のジンクス教えて!

投票数:
1130
実施期間:
2019年06月04日 2019年06月25日

4番目に大切な人は?

投票数:
1102
実施期間:
2019年06月07日 2019年06月28日

「採血が難しい血管」選手権!

投票数:
1031
実施期間:
2019年06月11日 2019年07月02日

勤務先にめずらしい福利厚生、ある?

投票数:
928
実施期間:
2019年06月14日 2019年07月05日

エンゼルケアどこまでやっている?

投票数:
3031
実施期間:
2019年06月18日 2019年07月09日
もっと見る

今日の看護クイズ 挑戦者3242

過敏性腸症候群のRome Ⅲ診察基準では、「半年以上前から腹痛や腹部不快感を繰り返し、特に最近3カ月は、月のうち3日以上ある」という症状のほか、3つの項目が当てはまることとされています。下記の選択肢のうち、その3つの項目に当てはまらないものはどれでしょうか?

  • 1.腹痛や腹部不快感は、排便すると軽くなる。
  • 2.症状とともに排便の回数が増えたり減ったりする。
  • 3.症状とともに便の形状が以前と変わった(柔らかくなったり硬くなったりする)。
  • 4.症状とともに発熱のような随伴症状、もしくは血便が見られる。
今日のクイズに挑戦!