最終更新日 2018/03/27

尿閉

尿閉とは・・・

尿閉(にょうへい、urinary retention)とは、膀胱内に尿が多量に貯留しており、尿をしたいという気持ち(尿意)があっても排尿できない状態を指す。

【検査】

臨床的には、尿が全く生成されず膀胱内に尿がなく排泄できない状態の無尿と区別することが必要である。この主訴で来院する患者の多くには、まず膀胱内に尿が充満しているかの確認のために腹部の超音波検査が施行される。

【診断】

尿閉であると判明した後はその症状が急性か慢性か、および完全か不完全かを問診する必要がある。症状の経過から、突然起こる「急性尿閉」と、尿閉の状態が少しずつ進行して膀胱内の残尿量が少しずつ増えていく「慢性尿閉」に分類される。

また、排尿の状態に関して、全く排尿できない「完全尿閉」と、残尿があるが排尿はできている「不完全尿閉」とに分かれる。頻度の多い組み合わせは、急性完全尿閉と慢性不完全尿閉である。

【原因】

急性完全尿閉では、原因として多いのが前立腺肥大症を有する男性が多量に飲酒した場合や、抗ヒスタミン薬を含む総合感冒薬を服用した場合などである。慢性不完全尿閉では、原因として持続性通過障害や排尿筋低活動の長期継続した場合が多く、溢流性尿失禁を伴う。

執筆: 㮈本悠嗣

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター 救命救急センター

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