最終更新日 2018/12/25

インパルス

インパルスとは・・・

インパルス(いんぱるす)とは、術後の安静を要するような患者の足底静脈叢を間欠的に圧迫することにより下肢の深部静脈血栓症を予防する装置(A-VインパルスシステムTM )の通称である。

【仕組み】
足底の静脈叢(複数の静脈が複雑に絡まり合う部分)は歩行時に荷重がかかることで加圧され、下肢の静脈血を心臓に向けて送り出す効果を生み出している。

しかし、術後などで安静臥床を強いられる患者では足底に荷重がかからないため、下肢の静脈血はうっ滞し、深部静脈血栓を形成するリスクが高くなる。インパルスは足底を間欠的に加圧し、足底静脈叢ひいては下肢の静脈血を心臓へ送り出す血流を生み出し、血液のうっ滞が改善し、深部静脈血栓の形成を予防する効果が得られる。

【使用方法】
患者の足底に加圧パッドを装着する。加圧力と加圧時間と加圧間隔を設定して、加圧を開始する。

【注意事項】
深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、肺塞栓症の既往歴のある 患者に使用する場合は、エコー等により下肢に血栓がないことを確認してから使用すること。また脆弱な皮膚、下肢が無感覚の患者には、装着部位を十分に観察しながら、使用すること。

執筆: 野浪 豪

神戸市立医療センター中央市民病院 麻酔科 救命救急センター

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