最終更新日 2018/05/14

心房頻拍

心房頻拍とは・・・

心房頻拍(しんぼうひんぱく/AT/atrial tachycardia)とは、洞結節以外の心房内から電気的興奮が発生する頻脈である。心房リズムは整で100〜250/分となる。房室伝導能が低下していない時は、心房からの興奮が全て心室へ伝導され、心房レートと心室レートは同じ頻拍となる。心房興奮が200/分を超えるような高頻拍になったら、全ての心房興奮を房室結節は心室に伝導できなくなる、いわゆる房室ブロックを伴った心房頻拍(PAT with block)となる。

心電図の基本的な波形は、異所性のP波が規則的に高頻拍で出現し、心房レートが150程度なら1:1で心室に伝導されQRS波が出現する。PAT with blockの時は、2:1で心室伝導が減少してQRS波が出現する。

図1心房頻拍

機序は、心房内リエントリー・トリガードアクティビティー(撃発活動)・自動能亢進のいずれも関与する頻拍で、心房細動に移行しやすい。
原因は、心筋症・心筋梗塞心臓弁膜症などの器質性心疾患やジギタリス中毒・心臓疾患術後などがある。
治療は、カルシウム拮抗薬・β遮断薬・抗不整脈薬などの薬物療法や高周波カテーテルアブレーションがある。

執筆: 布施大輔

社会医療法人中山会宇都宮記念病院 循環器内科科長 救命救急センター

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